未だに私の元によく来るのは4軍の和田ここ海。
そろそろ私との違いを理解して欲しい。
そう言って見せてきたのは、もろオタクが見てそうなアニメグッズの雑誌。
もちろん、私はこんなの好きじゃない。
は?和田は何言ってんの?
私がいつ、お前と友達になったの?
そう言いながら、和田が私の肩を叩く。
今の行動と"もも"と呼ばれるイラつきから私の怒りの感情はかなり強くなっていた。
私は和田の手を払う。
真顔で思っていたことを和田に言う。
もう立ち去ろうと思って、私は背を向けた。
すると、和田が私の肩を掴んでくる。
和田が何故か睨んでくる。
怒りたいのはこっちなんだけど。
私は和田が持っていたアニメ雑誌を奪い取った。
そう和田を睨み、怒鳴り、奪い取ったアニメ雑誌を破くとゴミ箱に投げ入れた。
慌ててゴミ箱に駆け寄ると、雑誌を手に取る和田。
小学生みたいなことを言う和田に私は…
私はそう言い捨てるとそのまま教室を後にした。
これで和田は私のところには来ないし、1軍に上がろうとも思わないだろう。
そして、でしゃばらないはず。
あとは沙月、雪奈、めぐみ、綾、有咲。
どこから落としてやろうか…。
使える雪奈と綾は残して…
1軍の沙月とめぐみも後回しかな。
そうなると、次は沙月と1回ぶつかった……
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。