第6話

story.5
433
2024/05/06 03:00


カランコロン
🍝🍷
いらっしゃいませ…って、
🍝🍷
あなたさん!来てくれたんですか!
あなた
はい、笑
♦️☕️
なになにー!?あなたさんきたのー!?
♦️☕️
俺もそっち行っていいー!?
🍝🍷
雲雀はさっきオーダー入ってたからそれ作ってからおいで、
♦️☕️
えぇぇ!?
あなた
ふふっ、笑
やっぱり、この空間が楽しい。
さっきのことは、水に流そう…




でも、もしまた同じようなことがおきたら?
今回は、せらとアキラが助けてくれたけど、同じようなことがまた起きたとして、また助けてくれるとは限らない。
あなた
(やっぱ、まだこわい、)
🍝🍷
🍝🍷
ねぇあなたさん、
あなた
え、
あなた
あっはい!どうかしました?
🍝🍷
何かあったの?
あなた
えっ、?
どうして、わかったんだろう
🍝🍷
いや、僕さ今日午前中、すっごい悪寒がして、
🍝🍷
自分になにかが起きる、というより
🍝🍷
関わりのある人、大事だなーとか、仲良くしたいなーって思う人に何かがあった、みたいなさ、
🍝🍷
そんな感じで、雲雀かなとも思ったけどあいつもあー見えて結構しっかりしてるし、
🍝🍷
考えてみたんだけど、あなたさんだったらな、って、
🍝🍷
ちょっと心配だったんだけど…






…私のこと、考えてくれたんだ、
心配してくれたんだ。





あなた
言っていいのだろうか、
たとえここまで仲良く話せるようになっても、あくまで他人。
関係ない人を巻き込んでいいんだろうか、
そうは見えないけど、もしかしたらあの先生側の考えを持ってるかもしれない。
人はわからないもの。
でも、この人ならわかったくれるんじゃないかって、期待してしまう。
でも、いうのがこわい

🍝🍷
…別に言いにくいなら、言おうとしなくていいよ、
🍝🍷
辛い過去を引きずって幸せになれる人生なんてないしね、
あなた
…!
♦️☕️
そうだぞ〜、
♦️☕️
まぁ、どっちにしろ悩み事があるなら、まずは落ち着くことだな!
♦️☕️
これココア!サービスな!
コトンッ(机に置く音)
あなた
あ、ありがとうございます…






こんなに優しい、暖かくしてくれるのに、頼れない私が、
本当に憎くてしかたない。
昔からせらとアキラにも守られてばかり
みんな手を差し伸べてくれるのに、素直に受け取れない。




あなた
…!
雲雀さんがくれたココアを一口のんだ。
あなた
あったかい…
あなた
…ポロ、ポロポロ
ぜふぃろ
え、、!?
♦️☕️
だだだ大丈夫!?
🍝🍷
…裏にいこうか、
🍝🍷
おいで、

奏斗さんの優しい「おいで、」の一言に対して、私はうなずくことしかできなかった。



🍝🍷
ここなら、誰にも聞かれない。
🍝🍷
僕らしかいない。
♦️☕️
俺らで頼らないかもしんないけどな、話してくれる?

あなた
はい、グスッ
あなた
じつは…
私は今日あったことをすべて話した、
教師に密室に閉じ込められたこと、幼馴染に助けられて、今は早退してそのまま来たということ。


♦️☕️
…そんなことが、
♦️☕️
頑張ったんだな、(撫
🍝🍷
辛かったね。よく話してくれたね。
🍝🍷
もう、過ぎたこと。安心していいよ。
🍝🍷
ここでは、そんなことする人はいない。
🍝🍷
いたとしても僕がなんとかするから、




優しいなぁ、
ずっと、ここにいたいなぁ、
この暖かさに、ずっと触れていたい。
あなた
うぁっうぅ…
あなた
ポロポロ
あなた
うぁ、うわぁぁん(泣
🍝🍷
よしよし、大丈夫だよ、(抱
♦️☕️
(撫
そこから、私はひたすら泣きじゃくった。
今日だけで、身体中の水分が溢れたのではないかってくらいに、泣いた。
そんな私を、奏斗さんは抱きしめ、雲雀さんは頭をずっと撫でてくれた。

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