（ｒｉｔｏ（リト）のお尻がひとつ、ｒｉｔｏ（リト）のお尻がふたつ、ｒｉｔｏ（リト）のお尻が……)

寝れない！！

（普通の女の子なら、好きになってもおかしくないのに。やっぱり私には恋なんて…）

なんでこれ、保健室にあったんだろ

（明日ティッシュ返そう。そしてあわよくば誰にも気づかれずに、もっと遊佐くんのスケベストショットを……！）

お、おじいちゃん！？　
天井からいきなり出てこないでよ！

いん、にんの術？

(それさえあれば……！)

おじいちゃん！　それ、私にも教えて！

うん。ちょっとね……。あ、私トイレ！

（あ！遊佐くんだ！ここからだと……）

(これは決してストーカーではない！    テイッシュを返すだけ。 そのついでにちょっと見てるだけ！）

うわああぁぁぁあ！！！
こ、これは違うんです！！

なんだ、ヒカル会長か
……ってヒカル会長？！

（ひぃ！　おでこのセカンドキスが奪われるーーーー！！）

（あのキラキラに見つかるとは不覚！）

うわぁぁぁあ！！

うぎゃぁぁぁあ！！

うひゃぁぁぁああ！！！

（前よし！後ろよし！キラキラなし！）

ストーカーですか！？

す、好き！？　
私はティッシュを返しにきただけで！

うわっ！ ば、バレて！

（だめ！　避けられない！）

えっ！遊佐くん大丈夫？！

（え、待って、今抱きしめられてる？　身体が！身体が密着してる！！）

（すっぽり収まってる……すごい。ヒョロっとしてそうに見えて細マッチョの引き締まった身体！触れなくても分かる、この筋肉量！ この包容力！ああ、できることならここで一生暮らしたい）

（え？　今、一瞬……）

え？  あぁ、遊佐くんのおかげで

ゆ、遊佐くん！打ったとこ痛くない？　
そうだ！　ティッシュ！  返さなきゃ！