いつのまにかもう7月。
夏の甲子園・北大阪大会がやってきた。
これまたマスコミに注目されまくる時期。
アイプチ。
あ、先輩だ。
え...
先輩、真剣に聞きます
何が面白いんですか?
北大阪大会開幕
福井先輩など三年生の最後の夏
絶対優勝しよう__。
−甲子園の強豪・仙台育英戦−
夢だった甲子園のベンチで、私はそっと(そっとじゃないけど)
試合を見ていた。
8回表
大阪桐蔭が1点先制。
このまま8回裏もなんとか0点に抑えたけど、
9回表は無得点。
ついに9回裏へ___。
先輩....
酒井先輩はほんま美しい。((タイミング最悪
このまま柿木くんが0点に抑えてくれれば勝てる。
打席に立ったのは三年生の渡部さん。
柿木くん...
抑えてくれェェェ
⚾カキーン
あ、、、
泉口さんから一塁の中川くんに打球が送られて....
アウトだ。。
勝った!!!
先輩が抱きついてきた。笑
かわいいなぁ...ww
柿木くんも笑顔でベンチに走ってくる。
・
...え?
なんと審判はセーフの判定。
なんで...???
明らかにアウトだったじゃん
あ、、
中川くんがベースを踏み外したんだ。。
なにそれ。。
____
2アウト満塁。
バッターは馬目くん。
一球目___
ボール。
はぁ、、緊張する....
二球目_______
⚾カキーン
え?
打球は観客席へ__
逆転サヨナラ打。
負けた_____
先輩...
試合終了の礼をすると、福井先輩は涙を流した。
なんか、、
実感沸かない。勝った感じがまだ残ってる。
馬鹿だからかな、
実は「勝って当たり前」だと思われていた大阪桐蔭。
福井先輩は、その重圧をずっと背負ってきた。
こんな、負けてすぐ言えることじゃないけど、
「お疲れ様」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。