はぁ..はあ..はぁ.....
自分でも、こんなに息切れしてまで走ったのは人生で初めてだというくらい、無我夢中に走った。
ガラガラッ
“ どうされました? ”
“あぁ、もう手術は終わりました。無事ですよ。”
“会われますか?”
ガラガラ...
真っ白な部屋に、真っ白なベッド。そこには、
真っ白な包帯を頭や足、至る所に巻いた、
もしかして、セウォンさんは私のせいで事故に
遭ったのかもって、もっと私が横にいてあげた
ら、ふせげてたのかもって
グクとは、すれ違って、すれ違って、やっと愛し合えたけど、
人を失うことの辛さを分かってしまったから、
たとえグクを愛していても、私はセウォンさん
そばにいないといけない
気がした
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。