第14話

fourteen
493
2018/08/12 12:34
どんぐらい歩いたかわからないけど、何人か人がいるところに来ることができた。
はるな
話しかけてみる?
ひかる
お前はいいのか?
はるな
うん……ちょっと気がすすまないけどね
ひかる
そっか……
はるな
でも大丈夫!行こ!!
ひかる
ああ……
俺たちは、男女二人組に話しかけてみた。
はるな
あの!!
うみか
あ、はい!
その女性は、とても優しそうな人だった。
はるな
あの、飴の交換の件、見ましたか?
うみか
あ、はい。見ました……
はるな
あの……そこの男性と飴を交換しても良いですか……?
うみか
あ、この人と……
女性は一瞬だけ悲しい顔をしたように見えた。
うみか
わかりました、聞いてみます
すると、女性はちょっと離れたところにいた男性に話しかけに行った。
うみか
くるき、飴交換したいって人がいたよ
くるき
僕と?
うみか
うん!
くるき
……そっか
くるき
わかった、今いくよ
2人は俺たちのところへ来た。
うみか
お待たせいたしました
はるな
いえ。じゃあまず自己紹介し合いません?
うみか
良いですね、それ
はるな
ではまず私から。
はるな
私は 香坂 晴菜(こうさか はるな)です。 一応高校生です。
うみか
私は 孤空 羽美花(ここれ うみか)です。大学生です。
ひかる
えっと、俺は 中野 飛華流(なかの ひかる)。はるなと同じ高校生です。
くるき
僕は 笠野樹 久留輝(かさのぎ くるき)です。うみかと同じ大学生です。よろしくお願いします。
みんなで一通り自己紹介をした。


うみかさんは、見た目はすごく美人で綺麗で優しそうな人だ。


くるきさんは、可愛い系(?)だけど頼りなさそうでもあるな……
うみか
どうします?交換します?
はるな
そちらがよろしければ……
くるき
僕で良いなら良いですよ
はるな
じゃあお願いします
くるき
わかりました。
くるきさんは、はるなからもらった飴を口に入れた。
くるき
うん、美味しい
うみか
あの、ひかるくん!
ひかる
あ、はい
うみか
私の飴、食べてくれないかな?
うみかさんに頼まれた。
ここで食べなかったら、うみかさんは泡になってしまうかもしれない。
それはやだ。
ひかる
良いですよ
うみか
本当に!?
ひかる
はい
俺はうみかさんの飴を摘んだ。
これを食べたら二度と叶わなくなるのか……
はるなへの恋はおしまいってことだな。
俺は、口の中に飴を入れた。
甘い。
すごい美味しいけど……
俺の目からは涙がこぼれた。
うみか
え!?ひかるくん!?
ひかる
す、すいません……なんでだろう、止まらないんです……
うみか
……
ひかる
!?
うみかさんが俺の頭をぽんぽんした。
うみか
ごめんね、私が相手になっちゃって
うみか
きっとひかるくんははるなさんが好きなのよね
ひかる
……
うみか
……私も くると のことが好きなの
ひかる
え……?
うみか
あなたと私は同じね
ひかる
……そうですね
うみか
じゃあ、一緒にこのゲームをぶち壊しに行きましょう!
うみか
こんな理不尽なゲームを作った奴をぶちのめすのよ!
ひかる
……はい!
はるな
なに話してるの?
うみか
ううん、なんでもないわよ!
そうして俺らの仲間が増えたのだった。

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