第22話

過去編 あなたSide
1,165
2018/09/28 11:00
私はずっと我慢してた

誰に何を言われようと

誰に何をされようと

ずっと

ずーっと

誰にも言わず我慢し続けた

大丈夫

って思っても身体はもたなくて結局倒れるハメに

倒れて目が覚めた時、自分の中で何かが切れたのか、精神がもうぐちゃぐちゃ

身体はボロボロ

私は目を覚ましてからずっと泣いていた


誰も来ない

誰もいない

ただ、私一人の空間

それが心地よいと思ったのはたったの2日間だけ

それ以降は1人が寂しくて、怖くて

1人って思うといろんな不安が押し寄せて過呼吸になる

そんな私を見て先生や看護師さんはみんなの出入りを許可したのだろう

少しでも回復するように

って思ったのかな


でも私は違った

確かに、みんながお見舞いに来たりしてくれるのは本当に嬉しかったし、心の支えにもなった

けど、みんながいたのに急に静かになる病室

みんなは自分たちの時間を切り取ってまで私のところに来てくれるけど、本当はめんどくさいって思ってたり

裏では迷惑。消えろ。って思ってたり

もう、考えると止まらなくなって、そんなことを考えちゃう自分も嫌で毎晩毎晩枕に顔を伏せて泣いた

もうこの時は人間不信…だったのかな…笑


こんな私だったけど、みんながもう本当に毎日来て、早く元気になってね!また絶対に練習しようね!って言ってくれてだんだんと回復してきた

そして入院してから約1ヶ月私はようやく全回復してJr.に戻ることが出来た

その時、少ない私のファンの皆さんはすごく喜んでくれて、他のJr.も喜んでくれて本当に、本当に嬉しかった

そうそう。
この時ね、みんなに内緒でみんなが練習してるところにサプライズで行ったの

ガチャ


「ただいま!」

Jr.「…えっ!?!?」

「戻ったー!!!!」

なんて、呑気にやったんだよ笑

そしたらね、みーーーんなかたまってて笑

でもね、その中で1人だけ私に飛びついてきたんだ

それがね

「うっ…
勝利…私病み上がり…であってるのかわらな…」

勝利「バカっ!!!!
本当に心配したんだから!!!!」

「…うん…
ごめんね…?」

勝利は私が入院中ずーっと時間の許す限り私と一緒にいてくれた

土日とかいろんな人達と遊びに行きたいに決まってるのに私に時間を使ってくれて

私がいつでも復活してもいいように今日はこんな事をやったよーとか色々細かく教えてくれたんだ

それがね、また嬉しかったんだよね笑

キラキラスマイルで面白いことを話すからさ

こっちまで嬉しくなっちゃったんだよ?

勝利「なんで…なんで言ってくれなかったの…っ」

「ちょっとここで泣かない…」

勝利「うるさい!!
なんで!俺ずっと、ずーっとあなたの隣にいたのに!!
隣にいたのに気づけなかった!
隣にいたのにっ…!!」

「うんうん…
わかった、分かったから」

勝利「ばかっ…バカっ…
あなたのばかっ…」

「…」

勝利はこの時ずっと言いたかったであろう言葉を全部私にぶつけてくれた

でもまだ言い足りないみたいだから、場所を変えて2人で話したんだよね

その間ずっと勝利は私を抱きしめてたから顔は見えなかった

けどね、すっごい泣いてたんだろうね

「勝利…」

勝利「ひどい
なんで俺に言ってくれなかったの…?」

「だって…
言ったらみんな心配するでしょ…?」

勝利「心配かけてよ…
俺は、あなたの支えになりたいの!」

「十分なってるよ」

勝利「なってない!
なってたら…」

「勝利
心の支えには凄いなってる。
本当に助かったし、何回も助けられてる。
だから、大丈夫」

勝利「大丈夫大丈夫って言って全然大丈夫じゃないじゃん!!」

「はは笑
それはそうだね
でも今は平気だから
ね?」

勝利「っ〜…!
もう!!!バカっ!!!!」

「何回言うんだよ笑
ごめんねバカで」

勝利「ホントだよ!
ばかばかばか!!」

勝利はこの後ずーっとこんな感じでその日は全然練習出来なかった

それに帰りなんて一緒に帰る!何かあったら大変!なんて言って家まで送ってくれちゃって笑

どんなけ可愛いんだよ

まぁ、そんな感じなんだよね
Jr.時代は

けどね、この先まだすっごい裏切りがあるから

私の人生短い時間で結構凄いこと起きてるんだよね。

プリ小説オーディオドラマ