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もうあの猿とは関わりたくない 。と思い
次の日 、また次の日 、そのまた次の日も
レッスンを無断で休んでしまった 。
だって関わりたくないもん 。しょうがない 。
ていうか私もう事務所辞めていいんじゃね??
とか思いながら渋谷の街をうろつく 。
男「 お姉さんかわいーねー?
なにー?モデルでもやってる??」
『 いえ 。失礼します 』
男「 いやいやそんなこと言わずにさ 。
1人なの?俺と一緒に遊ばない??」
『 … 』
男「 ねっ??楽しいよ??行こう??」
『 ……… 私でよければ 』
男「 おっ 、ノリ良いね〜〜!!」
知らない男の圧にやられて 、
思ってもないことを口にしてしまった 。
案の定 、連れてこられたのはラブホ 。
ジャニーズ 、しかもJr.がこんなとこ来てちゃ
そりゃデビュー出来ないだろ 。
……… 一線越えれば楽になれる??
この男が私のことを必要としてくれる??
一歩を踏み出そうとしたその瞬間 、
知らない男と繋がれていた手が叩かれて
目の前にふわっと甘い香りがした 。
岸「 … 何してんだよおっさん 」
『 岸くんっ 、……… 』
ものすごく怖い顔して私に背中を向けてる猿 。
なんなの 、なんで助けにくるの 、
なんで必要とした時に来てくれるの 、、、。
男「 は?お前誰だよ 」
岸「 お前こそ誰だよ 」
男「 今から俺はこの子とラブラブするの 。
この子もいいよって言ってるし 。どいて?」
岸「 … この人が許可出しても俺が許可出さねえ 」
男「 チッ … めんどくせえなあ 。
痛い目にあうぞチビ???」
岸「 一発KOでかましてやるよ 」
男「 かかってこいyっ 、、、?!?!」
宣言通り男の顔面を殴って一発KOで終わった 。
そのまま私の手を引っ張って走って行く岸 。
待ってって言ってもお構いなく走る 。
おいゴラ私先輩だぞクソ猿うううううう !!!
まあでも助けに来てくれたのは本当に嬉しかった 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。