私はどちらかといえば、
仕事の手際はまあまあいい方だと思う。
でも今日は、なにか違う
なんか、体が熱い。
熱かな。
するとこの状況に唯一気づいた
男性がいる。
後輩だ。
私のデスクに近づいてきた。
手の甲を頬にあて、
あたたかさを確認してみる。
やっぱりあついな。
すると、後ろからおでこに
大きな手があたっていた。
普段明るい人が
真剣になるときって、
ちょっとだけ怒られてる気分
彼はスタスタ歩いていって
どこかへ行き
戻ってきた
すごい心配してくれているのかな
でも、だめだ
クラクラする。
これだと、職場にいるほうがまし。
うつっちゃうかな
20分しても、立ち上がる気になれない。
ドタドタドタッ、、、!
少しずつ息切れが始まっているのがわかる。
荷物を整理して、持ってくれた後輩は
きちんと家まで送ってくれた。
しんどいのに気づいている彼は
私の腰に手をまわし
玄関の鍵をあけ、寝室まで連れていってくれた
「は、はい、」
と言う暇もなく頭をなでてくれた。
優しかった。
心地よかった。
私はすぐに眠りについてしまった。
目が覚めると、
彼はいなかった。
リビングに置き手紙1つ。
「先輩へ
おかゆ、作っておきました
はやく元気になって、一緒にご飯でも食べ
に行きましょうね!
次は僕のおごりで!
先輩が思っている以上に心配しています
気づいてください。」
これって、
こうゆうこと??
私のこと、好きってこと?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。