──そして、デート当日。
ぽかぽか陽気でまさにデート日和。
今日のコーディネートは黄色のトップスと白のプリーツスカート。ふたつとも先週フンパツして買ったものだ。
メイクもして、念入りに髪を整えた。
西内くん、かわいいって言ってくれるかな……?
気合ばっちりで家を出て、待ち合わせ場所の公園へと向かった。
マンション近くの公園で待ち合わせるということ以外、何も知らない。
『デートコースは俺に任せて』と言ってくれたので、お願いすることにした。
迎えに来てくれる上にデートコースまで考えてくれるなんて、王子様みたい!
ワクワクするなぁ、とっても素敵なデートになりそうな予感がする。
近所の公園は、ボートやテニスコート、野球場があるほど広いため、テニスコート前で待ち合わせることにした。
到着すると、すぐに彼の姿を見つけた。
すらっと背が高くて手足が長くスタイルがいい。オーラをまとっていて、どこにいたって目立つ。
今日の私服は白いTシャツの上にデニムシャツ、黒のパンツという組み合わせだ。
レザーのワンショルダーバッグを肩にかけている。
さわやかでとってもオシャレ。
すごく似合ってるし、制服のときよりも大人びてみえる。
まるでモデルさんみたい!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。