過去のことから話そう
1999年 俺が4歳のころ
はじめて君に会ったんだ
1つ下の学年だった君は当時3歳で、お母さんの後ろに隠れていたね
3歳なのにとても美しいと思ったのを30年近くたった今でもよく、鮮明に覚えているよ
君の家は、転勤でフランスから俺の隣の家に引っ越して来たね
3歳までフランスに住んでいたからなのか、君が話す韓国語には少し違和感があって、とても可愛かった
真っ黒な艶のある髪の毛をしていながら、君のお父さんがフランスと韓国のハーフだったから、目がとても綺麗な青い海の色をしていた
最初は、お互いに緊張していてあまり話すこともできなかったけど、時間がたつにつれて少しずつ自分のことを話してくれた
3歳までフランスで生まれ育ったこと
お父さんがフランスと韓国のハーフで、フランスのクオーターだってこと
一人っ子なこと
体を動かすことが好きなこと
親が言うには、お父さんの仕事の関係で生まれてくる前から転勤が多かったらしくまたすぐに引っ越してしまうかもしれないこと
韓国語とフランス語 それと少しだけ英語が話せること
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。