女「 ...グスッ 」
戻 っ て き た 女 子 は な ぜ か 泣 い て い る 。
... 近 づ い て く る 。
あ『 ッ...。(身構え) 』
女「 ご、ごめんなさいッ!! 」
あ『 えっ、? 』
思 わ ず 声 が 出 て し ま っ た 。
ク ラ ス の み ん な も こ の 私 に 謝 る な ん て 。
重「 ほら、ちゃんといい? 」
重 岡 さ ん の 後 に 続 い て 女 子 が 話 す 。
女「 ...謝っても許してもらえない事なんだって、、分かってるけど、。 」
女「 ほ、ほんとにごめんなさいっ...!! 」
あ『 ...ありがとう、。 』
な ぜ だ か “ ありがとう ” な ん て 言 っ て し ま っ た 。
あ『 やな事されてる時は、苦しかった、。 』
あ『 ...でも、ちゃんと謝ってくれたし、。 』
重「 もし、次されたらどないするん? 」
あ『 次は...無いよ、。 』
重「 だって。 」
女「 ...ごめん。ありがとう。 」
何 年 か た っ て 知 っ た こ と 、 。
ク ラ ス の み ん な の 名 前 。
そ し て 、 宝 物 。
友 達 。
重 岡 さ ん は 凄 い な 、 っ て 思 っ た 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!