リクヲside
俺は、
勘がいい方だと思う
今回だってそう、
なんとなく、感じてしまった
今回だけじゃない
普段からもどこか抜けてるのに
勘だけは鋭い。
それで、自分を攻めてしまうこともあった。
それはこんな話。
俺がまだ中2の時。
それまでは、女っ気がなく
恋なんてしてこなかった。
けど、あの日、俺は出会っちゃった。
郁乃「リクヲくん、?だよね?」
リ「あ、うん。」
郁乃「あっ!消しゴ、、、ム!お、落としたよ!」
リ「ありがとう。」
これが出会い。
この日から俺らは仲良くなった。
1年が経って、また同じクラスになった。
エ「ふみのちゃんとりっくん、やっぱ付き合ってんじゃねww」
そ「ずっと一緒だよねぇーw」
ツ「美少女ととか羨ましー!ww」
郁乃「ないない!君たちは男女の友情というものを知らないのか?ww」
リ「wwwうん、ないよ。w」
そ「なーんだーーつまんなー」
エ「まぁ、知ってたけどw」
ツ「ふみちゃん、可愛いなぁー」
……男女の友情……
いつも通り、そう引っくるめられて
俺は1度も男女の友情だなんて思ったことなかった。
けど、薄々感じるようになったんだ。
ふみのには好きな人がいる。
そして、
それは
俺
じゃなくて
エイジだってことに。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。