ツリメside
俺が店に入った時、もう、あなたは
店にいた。
ツ「あなた、久しぶり…」
そう言うと
『そうだね。』
とだけ返し、下を向いた、あなたとは
無言できまづい空間になった。
よし。言おう。と思うとやけに緊張して
落ち着きがないのが自分でも分かった。
あれから10分沈黙のまますぎた。
もう、言うしかない。
あなたに悲しい思いをしてほしくない。
いろんな感情が混じった。
ツ「あなた」
『んっ?』
いきなり呼ばれたことにちょっと驚いたようだった。
ツ「落ち着いてきいて、」
『うん、』
ツ「奏斗、浮気してる…」
『え?』
ツ「見たんだ。ホテル街で他の女の子とホテルに入ってくところ。」
『そ、っか、』
ツ「あなた、別れない?」
『っ??』
ツ「奏斗と別れて欲しいと俺は思ってる」
『う、ん、考える、ありがと。』
ツ「おう」
あんまり驚かなかった、?
でも、明らかショックな顔してた。
そのあとは、そらたちの話をして別れた。
ツ「別れてくれるといいな…(ボソッ」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!