そらちぃside
夜、少しお腹がすいて、ガサゴソと冷蔵庫を漁る
そ「うわっ」
冷凍庫を開けるとアイスが
12個入っていた。
9割俺の好み。
だけど、残りの1割を見ると
そ「あなたか、」
「お前ら似てんな」
そ「は?!」
そこに居たのはエイジだった。
エ「アイス見て思わないの?似てるって」
似てる?
エ「分かんねぇの?やばいな笑」
そ「なんだよ、笑」
エ「アイス、ほとんどそらとあなたが好きなやつじゃん」
そ「それが?」
エ「今日、服買いに行った時みっくんに言ったんだって」
“ にいにと一緒にいるようになって
最初、何がいいのかとか分かんなくて
にいにの真似するようになったんだよね笑 ”
エ「そっから見事にハマって、服も食べ物もゲームもほとんど」
そ「好みが一緒ってこと、?」
エ「やっと気づいた?そんだけそらのこと見てたんだよ」
そ「なんか、ありがと」
エ「別にそらのためじゃないから、あなたのため」
ツンデレかよ…笑
そっか、だけど、
俺はあいつの恋愛には手を出さない
って決めたばっかりなんだよな、
なんで、そんな揺らぐ事をこのタイミングで言うんだよ。
でも、2つ決めた。
1つは何があってもあなたを大切にする。
もう1つは大切に思った上で
あの事を伝える。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。