あなたside
今日はいつもより1時間くらい早く起きれた。
そ「う、、あなた、」
ん?にいに?
寝てるの?
そ「ううっ…」
『大丈夫…?』
聞こえないか。
寝てるもんね、
そ「グスッ泣」
泣い、てる?
そう、にいにの頬にひとつの川のようなものが。
ちょうど窓から入ってきた朝日に照らされて
キラキラと反射してた。
『きれい…』
嘘じゃない。
確かにきれいだった。
泣いてる人がきれいなんて
どこの映画監督が言うんだって思ってたけど
このにいにはいつものばかげた感じでも
たまに出るかっこいい感じでもなかった。
美しく泣いている人。だった。
それを見て思わずきれいと言ってしまった。
あ、にいに起こさなきゃ…w
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。