あなたside
東京駅までのタクシーも
新大阪までの新幹線も
ファンミのリハ中も
楽しかった、だけど
4人の表情が硬かった
楽しいはずなのに、心から楽しめないでいた
心の中で4人に心配が積もる。
3時すぎ、ここからは自由行動
ホテルで遅い昼食を食べながら
1時間ほど生配信をすることにした
そ「やっほー」
エ「繋がってる?」
『繋がってるー』
ツ「おーい!笑」
リ「やっほ〜」
成り行きで質問を答えていくことになる
『あなたちゃんが関西弁だから違和感ないって笑』
私がこのコメントを読んだ瞬間
なんとも言えない雰囲気がほんの一瞬流れた
なんだろう。
エ「まあ、そうだよなw」
えいちゃんのこの言葉でまた時が動き出した
“ そういや、なんであなたちゃんは関西弁なの? ”
この質問が流れたあと、コメント欄では
“ たしかに! ”
“ それめっちゃ気になってた! ”
“ 知りたい!! ”
と同意が多かった
正直、私の中でこのコメントを読むか迷った
このことを話すなら
きちんとした動画がいいと思ってたし
まだ私が知らない全貌があるように思えたし
何より、この楽しい雰囲気を壊したくない
その想いがあった。
だけど、コメント欄の同意は大きくなるばかりで
読まないと変な状況になってしまった
4人は気づいてるんかな?
いや、気づいてないわけないか。
内心焦っていたし迷っていた
リ「そういえば、明日来てくれる人何人くらいいるのかな?w」
エ「生配信見てくれてる人の中でってこと?w」
リ「そうそう、なんか気になるじゃんww」
ツ「たしかに、明日来るよーって人ー!ww」
そ「明日来ないけど楽しみにしてるよー!って人ww」
エ「お前、それ聞いたらはーい!ばっかりで何か分かんないじゃんwww」
いきなり始まった会話に頭が追いつかなくて
思考が一時停止した。
いつしか普通のコメント欄に戻ってる
流石やなぁ
体感時間は物凄く長く感じたけど
本当の時間は30秒ほど。
一瞬で次の会話を出せる4人が眩しく見えた。
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『 _cigarette_ 』
更新しました〜よっと!
前回話した通りえいちゃんとの小説です
最初の方は小説ですが、
のちに日常になっていく感じの予定でーす笑
よろしくねー!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。