あなたside
部屋にこもって2時間が経った。
レポートを書かないといけないのに
一向に頭が回らん…w
『はぁー、もーやや。』
1度吐き出すと回想シーンのように頭の中で
謎の女とアバのみんなが喋ってるところが
次々浮かび上がってきた。
『なんでこんなんなってんの。』
『ってか、あの女誰…?』
『もー、ほんま嫌』
無意識に愚痴がたくさん出てきた
これがいわゆる、本音というやつなんだろう。
『まじ誰やねん…』
『なんで……あそこに……』
止められない。
止められない自分にも腹が立ち、自己嫌悪にひたった。
自己嫌悪に浸ると愚痴を言いたくなり
愚痴を言うと自己嫌悪に浸る。
そんな負のループにはまってしまった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。