第32話

番外編 ユウタside 1
967
2018/11/17 07:04





俺は、死んだ。





















そう思っていた。














バァァンツ!



名取 ユウタ
ぐはっ……
俺はナナミに撃たれた。
村岡 ナナミ
ごめんなさい…
ナナミはそう言って、部屋を出ていく。
名取 ユウタ
……………………
体中の力が抜けていく。
もうすぐ俺は死ぬらしい。










思い返せば、俺はこの人狼ゲームで特に何も
していない。
人狼になった事もなければ、証拠を使って人狼を
追い詰めた事もない。
ナナミは結構推理が鋭かったもんな。
あいつなら生き残ってくれるかもしれない…









そう思って、俺は目を閉じた。




































ツンツンッ




誰かが俺の背中をつついた。
名取 ユウタ
………?
???
あ、目覚めた!死んで
ないですね!
名取 ユウタ
……本当だ………

死ねなかったのか…
しかし、ナナミに撃たれた部分はズキズキと痛む。
タクマ
僕はタクマって言い
ます!
タクマは前髪が長くて目が見えない程だった。
名取 ユウタ
タクマ………
タクマ
はい??
名取 ユウタ
もう死なせてくれな
いか…?
タクマ
………え?
名取 ユウタ
こんな人狼ゲームは
疲れた。
俺は思ってもいない事を口にしていた。
いや、
これが本音だったのかもしれない。
タクマ
ん〜………
タクマ
ユウタさんはまだ役割を
果たしていませんから。
タクマ
生きていてもらいます。
名取 ユウタ
役割…?
タクマ
はい。

そして、タクマは俺の耳元でコソコソと呟いた。



名取 ユウタ
!?
名取 ユウタ
お、お前………!
タクマ
この件は、くれぐれも
内密に、ね……?
名取 ユウタ
っ…………………



そうして俺は、タクマと____________




































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