私は2階に行くと、襲われないように警戒
しながら、廊下を進んだ。
その時…
バァァァンッ
再び音がした。
私は小ホールに向かった。
❲小ホール❳
ガチャ
小ホールのドアが開かれた。
私はとっさに、廊下にあった棚に隠れた。
コツコツ…
誰かの足音が聞こえてくる。
私は棚の隙間から小ホールの方を覗いた。
おそらくケンスケを殺したのであろう。
スズの服には血がベッタリとついていた。
その時、スズが私の方向に向かって
歩いてきた。
ガタッ
思わず、私が隠れていた棚に頭を
ぶつけてしまった。
スズが私の隠れている棚を見た。
しかし、今この場所から出ていけば必ず
スズに殺される。スズが銃を持っているのが
見えたから。
ここは、なんとかやり過ごそう…
バタン
スズが棚を倒して、私を見つけ出した。
スズが持っている銃は、私の頭に
向いている。
私は一目散に逃げた。
バァァァンッ
スズと私の距離が5mほど離れた時、私は
左脚を撃たれた。
スズが銃に気を取られているすきに、私は
走り出した。
撃たれた左脚がとても痛いが、なんとか
我慢する。
しばらくして、私はある部屋の前まできた。
やはり、左脚が使えない状態で走るのには
無理があった。
遠くからスズの声が聞こえてくる。
私は部屋の中に入った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。