朝ご飯のいい匂いで目が覚めた。
トントントンっていう音がする。
腕の中にいたはずの、彼女が居ない。

え？って思ったけど、キッチンにいて、
朝ごはん作ってた。

あなたが、作ってくれた朝ごはん、
カジュアルだけどスーツに見える服。可愛い。
まだ、メイクしてないすっぴんの顔。仕事行く前に可愛い姿が、見れるなんて幸せ。

マネージャーモードで、俺にあれこれ言ってくる。可愛い
食べ終わって空いたお皿を片付けて洗って。 
あー、
嫁さんに欲しいなぁー。コーヒー飲みながら台本読んで。
早く服着替えてーって急かされて。

幸せやなぁ⋯。

そんな時、うちのチャイムがなった。
こんな幸せ噛み締めてる時に誰やって思ったら、
モニターには翔太と、さっくんが映ってた。

悪いと思ったけど、居留守使って。
そしたらあなたの携帯が、なり始める。
プライベート用も社用も。

問答無用で、電話を切って、対応していくあなた
その間に服着替えて出る準備。
台本とか必要なものカバンに入れて。

頷いて、玄関で靴をはく。
誰に電話してるんだろう⋯。うちの近所なら1人しか居ないけど⋯。まさか阿部ちゃん？！

阿部ちゃんを怒らすと怖いというのはSnowManでは共通認識。
しかも阿部ちゃん、ここ3日遠距離恋愛の彼女が来るからって休みにしてた。

頼み込んだんやな。何で釣ったんやろか。
すごすごと帰って行った2人を見送って、あなたが、阿部ちゃんに声をかける。

あざと可愛く帰っていく阿部ちゃんの背中を見送って
タクシーに乗り込んだ。
阿部ちゃんいい仕事するわー。