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第7話

溜息
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2019/02/05 11:49



「なんだよ。せっかく一目惚れした子とうまくいきそうだったのに……うーん。でも、あの様子じゃあどっちにしても長続きしないよな」




情けないような顔で溜息を吐く。


それから、少しの間黙り込んだ後、ポケットに手を入れてスマホを取り出すと操作して耳に当てた。




「もしもし。先日、そちらの商品を買った者です。ええ、そうです。会う直前自分にスプレーするだけの、はい。あの商品返品します。え、いや、惚れ薬の効果は確かにあったんですけど、予想以上に持続時間が短くて」





[おわり]

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