第28話

一人の女しか見てへん／💗

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2019/03/13 01:12

私には"小瀧望"っていう幼馴染がいる。
望とは小さい頃から本当に仲が良かった。
でも、私以外の女子と喋ってる望なんて私は見た事ない。
｢女子が苦手なの？｣とか聞きたいけど、
聞いたら幼馴染じゃなくなりそうだからあえて聞かない。

私はそんな気持ちを胸に刻んで平凡な毎日を送っている。

春が開けて、私達は高校２年生になった。

あなた

望〜！

小瀧

お、あなたおはよ〜

あなた

なぉ！私ら同じクラスやと思う！？

小瀧

わからんなぁ、笑笑
1年は別やったからなぁ〜

あなた

（クラス表を見て
のーぞーむー！ねぇ！見てこれ！同じクラスだよ！？

小瀧

ほんまや！良かったな！

あなた

やったぁー！！

小瀧

ほらほら、笑笑ここで暴れたら周りの人に迷惑やろ、笑笑
はよ教室行くでw

あなた

ほーいw

後輩A

あ！あのぉ！

あなた

え？

小瀧

ん？

後輩A

の、望先輩ｯ！ちょっと、来てもらえませんか…？

小瀧

･･･

あなた

望！行っておいで！

小瀧

･･･わかった

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

あなた

(本当はダメってわかってる。でも、何かわかるかもしれない…！) 
_物陰に隠れる_

小瀧

なに？

後輩A

あの、中学同じだった1年の○○です。覚えてますか？

小瀧

ごめん、覚えてへん

後輩A

そーですか、

小瀧

話ってそれだけ？ もう行くわ

後輩A

望先輩ｯ！ （ガシッ
_望の腕を掴む_

あなた

(ｯ…)

小瀧

ｯ･･･ （振り払う

あなた

(望… やっぱり女子苦手なんだ…)

後輩A

あ…ご、ごめんなさいｯ！

小瀧

本題なんなん？

後輩A

あの…つ、付き合っt…

小瀧

ごめんやけど… 俺、一人の女にしか興味ないから。 ＿

あなた

(え？)

後輩A

そ、そーですか、。

後輩A

ごめんなさい…  （去る

小瀧

なぁ、そこにおるんやろ？あなた。

あなた

(え･･･)

タッタッタッ _望の足音_

小瀧

ほら。やっぱりおった笑笑

あなた

の、望…

ギュッ＿

小瀧

俺は… お前一人の女しか見てへんから。

あなた

え… ｸﾞｽｯ

小瀧

やから、俺はお前が好きなんや。
安心しろ、どこにも行かんからな？

あなた

わ、わたしもｯ… ｸﾞｽｯ

あなた

望のこと、 ｸﾞｽｯ ずっと好きやった、 ｸﾞｽｯ

小瀧

よかった、笑笑

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

"嬉しい"と言うよりかは、"幸せ"な一日だった。

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かなみん🦁🌈

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編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。