第2話

「 雨の日 」
4,901
2018/12/28 08:50
ミンギュ
俺の部屋行ってて
あなた

おじゃまします

ミンギュの家と私の家は決して近くはない距離。
ミンギュの方が先に着くためミンギュの家で少し一休みしてから帰ることに。
部屋の扉を開け、いつもの場所へ身体を預ける。
ミンギュ
…お前…ベットで寝るなって言ったじゃん…
タオルとドライヤーを手に戻ってきたミンギュが、そっぽを向きながら私に怒る。
あなた

ごめんって、笑

ミンギュは綺麗好きだからいつも私がベットで寝ていると怒るんだ。
ミンギュ
髪乾かすから、おいで
あぐらをかくミンギュの足の上にちょこんと座る。

ブオーンと耳元で大きな音が響くと同時に暖かい風が身体を温める。
ミンギュ
ん、着替え。俺のだから
ちょっとデカいけど
あなた

ありがとう

ちょっと…というかだいぶ大きなミンギュのパーカーに腕を通す。
あなた

はー、落ち着く

ミンギュ
ちょ、お前…またベットで寝て…
あなた

いいじゃんいいじゃん、
ちょっとだけ。ね?

ミンギュの匂いに包まれて自然と瞼が重くなる。
もうこのまま寝ちゃおうかな…なんて考えていると、突然ベットが沈み、目を開ける。
あなた

ミンギュ、?

髪をかきあげ、はぁ…と溜息をつきながら私を見下ろすミンギュ。
ミンギュ
…あなた、いっつも何で俺がベットで寝るなって言ってるか分かる?
あなた

そ、それはミンギュが綺麗好きだから、

ミンギュ
我慢出来ねぇんだって…
お前がベットで寝てたらめちゃくちゃにしたくなる…
見たこともないような色気を放つミンギュに心臓がうるさい。
ミンギュ
やだとか言わせないから
ぐっと距離が縮まり甘いキスで始まる私たちの物語。
それはまるで雨のように激しく、終わりを知らない。






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