冷たい機械の音で目が覚める。
俺は寺島大輝。
今日から高校生になる。
俺はいわゆる陽キャで割とモテる。
だが残念俺はゲイだ。
告られてもいつも、
「ごめん、好きな子いるんだ。」
って言って断っている。
今日からの高校生活でいい人見つかんねぇかなぁ。
なんてことを考えながら学校に向かう。
15R。
担任、藤枝仁。
思わず声に出てしまう。
教室につくと、もうみんなTwitterかなんかで知り合ってたのか知らないがいくつかのグループができていた。
俺もなんとか明るそうなグループに入った。
正直ホモとかゲイとかをネタにする人は苦手だ。
冗談でも割と傷つく。
お
担任が入ってきた。
なんかパッとしね〜
藤枝仁、
大き目の眼鏡をかけていて少し前髪が目にかかっている感じ。
悪くない。
何故だろうか、不思議と先生の事がもっと知りたい。
そう思った。
入学式が終わり、下校の時間。
先生を呼び止めた。
やばい、好きかもしんね。
______続く
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。