今日は雪が降っていた…2人は京都を訪れいた…白城はとても興奮していた。何せ初めての旅行だ…しかも雪が降っている…その興奮姿を見ると、黒木は"普通の小学生なんだな"と安心していた…
彼らは金閣寺を訪れていた。雪が屋根に乗っていてとても綺麗だった…
それでも敬語は忘れない辺り流石だろう…銀閣寺にも雪が乗っていて幻想的だった…八つ橋も食べた、抹茶も飲んだ…そして白城は着物も着た。そこでこう言った…
とてもいい笑顔だった…黒木はその笑顔を見るとある人を思い出した……その人の話はまた今度にしよう
ところ変わり、彼らは警視正と約束したお屋敷に訪れていた。とても広い三階建ての豪邸だった…入口では招待状の確認を行っている…2人もその招待状を見せて中に入った…
彼らに近寄る一人の男がいた…白城は見ただけで察した…"ああ、彼が水樹 雷句警視正か…"と。
2人でなにやら話したあと、水樹警視正はどこかに歩いていった…黒木は白城のところに行くと高耳打ちした
これが小学生だとは思えないだろう…ここまで理解力が早いのは彼女ならではと言える…
さて、今回のパーティーの主催者である画家の万宮と名乗る男が出てきた
黒木は何か引っかかった…やはり2年間にして世界にまで名が知れ渡ることである…たゆまない努力をした…と言えばそこまでだが…裏がある気がしたのは言うまでもない…
そんなこんなでパーティーは進み、壁画が公開されるようだ
絵は確かによく描かれていたが、絵に興味が無い2人はうんともすんとも思わなかった…つまりその程度の作品である…。本当の名画とは美術に興味のない人でも惹き付けられるような何かがあるものだ…モナ・リザがその代表例だろう…たとえ美術に興味がなくとも見に行きたい人は多いのではないのだろうか。そんなこと裏目に会場は"おおー…"と感心の声が上がる…"この絵のどこがいいのだろう"と白城と黒木は思った…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。