第13話

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2018/09/05 10:09
私は絶対死なない!











いや、違うか…。












私は死ねない。














私が死んでしまったら、この世界はこんな残酷なことを繰り返し続けるだけ。
















だから、例えユウトだろうと容赦しない。










『この剣に認められるにはどうしたらいいんだ?』















ユウトが突然聞いてきた。














『我は知らんな。だが、一つ教えよう!その剣に認められた者は未だに居ない。』













これは嘘ではない。










何百年も前から書かれきた日記に書いてあった。












剣に認めてもらう方法は私も知りたい。













『ならいい!寿命なんてどうでもいい!!俺はお前を今、殺したいんだ!』
















うるさい!








私を殺すなんて無理だ。














『一分、経ったそれだけで全ての寿命が奪われる。それでも使うというのか?』

















私はどれほど決心しているのか試した。














私はすぐにでもユウトを殺したい。













だけど、心が揺らぐのだ。













その理由は経った数分前の出来事のせいだ。














私はユウトを殺すことしか考えていなかった。













ユウトが居なくなると、どうなってしまうのか。












そんなの考えていなかった。












そんな時、先輩達の声が聞こえたんだ。














『藍ちゃん!落ち着いて!』











『俺達はいつでも藍ちゃんを見守ってる。藍ちゃんは俺達のためにそいつを殺すの?』












先輩達の為じゃない!












先輩達を殺されたからそれで、憎くて…











私は自分のために殺す!







『藍ちゃん、そんなことしたって憎しみは消えないよ。だから、止めて!』








『ユウトくんが居なくなれば、藍ちゃんを殺してくれる人、居なくなっちゃうよ?それでもいいの?』










それは嫌だ。











全てが終わった後は、死にたい…。













『俺は何も言わねえよ。藍の好きにしろよ。』











『そうだね。正しい選択を藍ちゃんは出来るもんね!』













『藍、一番伝えたいことを、今から話す。よく聞いていて。』











『何処にあるかは言えない。瓶に紫色の液体入っているもの、それを誰かに取られる前に見つけ欲しい。それを飲ませれば生き返らせることが出来る。ゾンビでも人間でも…。でもそれは、三本しかない。』











『場所のヒントはな、俺達で、いや部活のメンバーで最後に行った場所だ。』













『見つけたら、藍ちゃんが使いたい人に使ってね!私達はいいから!もっと大事な人が居るでしょ?』







『あーあ、そろそろ時間切れかぁ…。』











『藍ちゃん!さよなら、それとごめんね…』










『藍、じゃあな!』











それからは、先輩達の声は聞こえなくなった。










懐かしい声が聞けて私は嬉しかった。












でも、悲しくなった。









もう聞くことが出来ないかもと思ってしまったから…。











それに、最後の「ごめんね」の意味が分からない。












分からないけど、何か深い意味がある気がする。















三人しか生き返らせることが出来ないかぁ。













そんなの決めれないよ…。













これが数分前の出来事だ。














今の状況はユウトの返事を待っている。













『だったら、その一分に命をかける!』











一分で殺すことなんて出来ない。














俺はそう分かっていても、僅かな可能性にかけた。










なのに…藍は逃げた。












『我はそういうのは嫌いだ!今回は我が逃げたってことにしておこう!次は剣に認められてから我の前に現れろ!我は次のエリアに行く。ユウト!お前は間違った選択はするなよ!それと、これはその剣のケースだ。ケースの上からなら触っても問題は無い!』








私は剣のケースをユウトの方へ投げ、その場から消えた。










どれほど決心しているのかは分かった。












それを確認出来ればもういい。















部活のメンバーで最後に行った場所かぁ…。














何処だったけ…?

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