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第24話

同じ場所
ユウトは何も警戒せず、ゆっくりと歩いた。














全ての感情を隠して……。













少し歩いてユウトは後ろを振り向いた。















『進んでない……』

















数歩歩けば、また同じ場所に戻される。













その繰り返しだ。









まるで、誰かに"行くな"と止められているように……。












それでも、ユウトは諦めずに歩いた。














十分経って、ユウトは座り込んだ。












『誰だ……?』











どこからか、睨まれている気配がした。












唯一の希望まで奪われてしまった。














もういいか……。












『誰かそこに居るんだろ?俺を殺したいなら殺せばいい』











ユウトが放った言葉に恐怖は感じなかった。













『お前のせいで僕のお母さんと妹が死んだ!何で、何で守ってくれなかったんだ!!!』










崩れかけているビルの上に少年が立っていた。














『憎いなら、俺を殺せばいいだろ……』












ここで死ねるのかな……。










いや、殺してくれない気がするな…。






『僕はそんな事出来ない!だからもういいよ…でも、覚えとけ!僕は生まれ変わってもお前を許さない!』

















そう呟くと、少年は飛び降りた。














俺は咄嗟に少年を助けようとしたが……














『ヒーローなんて居ないんだ……』















その言葉を聞くと、何故か動けなくなってしまった。























『ごめん……』












俺はそう呟き、瞼を下ろした。



















その瞬間、大きな音が聞こえた。



















辺りが静まり、俺はゆっくりを瞼を持ち上げた。





















『これで良いんだ……きっと……誰かがこの世界救ってくれる……』












俺は自分に何度も言い聞かせた。












































その後、俺は少年を小さな女の子とそのお母さんの隣に静かに移動させた。
















そして、俺は振り返った。












『今度は誰だ?俺を殺してくれるのか?』













ユウトが振り返った先には、少女がいた。













その少女は藍に似ていた。








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❣kanon❣
❣kanon❣
更新が遅くなります。 適当に書いてるけど、良かったら見てくれると嬉しいです!