プリ小説

第22話

失った光
……に……………………………………い…………………











誰かの声が聞こえる。













俺は死んだはず……。












「あっ、目覚ました?」












誰かが近付いてくる。











目の前が真っ黒だ。











「ユウトっていうだよね。僕はロクだよ。君は視力を失ったんだよ。あのまま放っておこうと思ったんだけどさ、君使えそうだからクロには秘密で生き返らせたんだよ。」












知らない声に知らない場所。











ここはベットの上だろう。











身体中が痛い。










これでは逃げる事は出来ない。












『俺をどうするつもりだ?』













視力を失ったのか…。










これじゃ、一人で逃げること出来ないな。










それに、俺はもうこの世界を守ることが出来ない……。











「特に何もしないけど…外にはもう出ることは出来ない。クロにバレたらもう一度殺されたゃうからね。そしたら、もう生き返らせることは出来ないよ。一人一回なんだよ」














そうなのか。








なら、外に出よう。












俺は皆を守る為だけに生きて来た。











それが出来ならもう……














死んだ方がましだ。











『なら、俺は外に出る』











俺は周りに手を伸ばし、何があるのか確かめた。














何も無さそうだ。










足を地面に付けると、ゆっくりと歩き始めた。










身体中が痛い。









でも、そんなことどうでもいいんだ。














扉は何処だ?




















壁に手を滑らせながら探した。











そろそろ一周する頃だろうか?










扉は全然見つからない。










「つまんない、もういいや。死にたいなら、窓から飛び降りなよ。世界がどうなっても良いならさ…」












ロクは呆れたような声で言った。












『もう俺は戦えない。何も見えないんだ。』











「いいよ、視力を半分あげる。そのかわりに面白いもの見せてよ。」












『いい。俺には救うことが出来ない。俺は弱い』









ユウトからは光が見えなくなっていた。












「へぇー、逃げるんだ。最低だね」










『好きなだけ言えばいい。窓はどこだ?』









「本当にいいんだね?窓まで連れてくよ?」










『あー、頼む』











「ハァー、本当につまんないや!ユウト、君を使ってもいい?」











『何にだ?』










「世界破壊にだよ。ユウトにも協力してもらうよ」











そう言い、ロクは俺の腕を引っ張っていった。

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❣kanon❣
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更新が遅くなります。 適当に書いてるけど、良かったら見てくれると嬉しいです!