第2話

再会
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2018/07/20 06:46
私は、今、空の上だ。









なぜ、そんなとこにいるのか?











それは、様子を見るためさ。














すぐにわかった。











日本は平和だ。












私は、ピエロを見た。











ピエロは頷いた。










私は、一度目を閉じ、日本の全国民に聞こえるようにしてから、喋った。












テレビ等は、使ってわない。











聞こえるように、ちょっとだけ工夫しただけさ。












『我は、藍。この世界を破壊に来た。どうやって、破壊するのかって?鬼ごっこさ。鬼は、殺人ピエロだ!信じてないだろ?まぁ、いい。後から分かるんだからな。五年前にもこんな事あったろ?覚えてるだろうな?忘れてるわけないよな?長話してすまんな。早く始めたいよなぁ?いいだろう。始めようじゃないか。我は、優しいからなぁ、十秒だけ逃げる時間をあげよう。ほら、逃げまくれ!十、九、八、七、六、五、四、三、二、一、ぜーろ。さぁ、始まりだ!せいぜい、頑張りな。』













私は、そう言った。












もう、退散してもいいんだけど、少しだけ様子を見ていることに私はした。










恐怖で満ちた顔をな。













でも、まだ、状況が掴めてないのか。












なら、空の色も変えちゃおう。












私は、空の色を灰色に変えた。












私の時と同じだ。














そう、今度はね、学校だけじゃないよ。













日本全国が舞台さ。













広すぎると思ってるだろ?













でもな、楽勝なんだよ。















ピエロは優秀だから、瞬間移動が出来るんだ。













私も、出来るけどな。








いや、出来るようになったの方がいいか。








あーあ、一人、二人、三人、どんどん死んでいくな。












やっと、恐怖の顔が見れた。













『あははははっ!』













私は、高笑いをしだした。















自我が崩れそうだ。









私の中には、もう一人いるだろ。













たまに、そいつに飲み込まれそうになる。













だが、私は、負けない。













負けたら、もう本当に終わりだ。













お願いだ、私を消さないでくれ。












願っておいた。叶うことは無いと分かっていても。













『どうしますか?藍様。あいつら、ゾンビにしますか?』











いつの間にか、ピエロが横にいた。













『あー。それは、私がする。』














そのぐらい出来る。こんな私でも。












『分かりました。では、行ってまいります。』










ピエロは、頭を下げて消えた。










そんなことより、いつから居たんだ?













バレてないよな?不安になってきた。油断は出来ないってことか。










よし、死んだ人をゾンビにしに行くとするか。













私は、もう当分前に、たくさんの人を殺してるんだ。












ソンビにすることは、それよりはマシだ。












国民達は、許してくれないだろうけどね。














私は、薬品を死んだ人の口に入れて、ゾンビにした。











『ごめんね。』











そう言った。











『なぜ、謝るですか?』











ピエロが横にまた、居る。













『私は、言ってない。』














『そうですか。』










それ以上は問われなかった。









まるで、全部見られているようだ。










これからは、警戒しとこう。










そして、あんなことは、口に出さないようにしなきゃな。














私は、また、冷たい目になった。













『藍ちゃん!』












急に声がしたと思ったら、駄菓子屋のおばちゃんだ。












私は、駄菓子が好きで、ほぼ毎日通っていた。













『藍ちゃん五年も来てくれなかったわね。寂しかったわよ。』













近づきながら、言ってくる。













『近づくな!』











今の状況が分かってないのか?
















『雰囲気変わったねえ。冷たい目をして…。何があったの?この五年の間に。』











心配してくれるのは、嬉しい。







私も、再会できて、嬉しいよ。











でも、何で今なんだよ!









今は、知らないふりしなきゃならない。










ごめんね、おばちゃん。









『死にたく無いなら、逃げるんだな。』












涙目になりながら、言った。











そして、私が去ろうとした時だった。











ピエロがおばちゃんを殺した。












また、殺人ピエロに私の大事な人を殺された。










また、殺人ピエロに…。











殺人ピエロは、全てが終わったら、絶対、殺してやる。













私は、涙を堪えた。










『そいつもゾンビにしとけ!私は、他の人のとこへ行く。』













私は、後ろ向きになり、立ち去った。













その時、目からは、暖かい透明なものが一粒だけ、流れ落ちた。


















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