プリ小説

第14話

小さな男の子
次のエリアへ着くと、藍は急に止まった。












懐かしい場所だ…!












私の真下には藍の家があった。










私が家に帰って来れたのは何年ぶりだろうか。












五年以上前ってことは分かる。














あの恐怖の鬼ごっこは何ヶ月続いていのだろうか。











私の中では五ヶ月ほど続いていた気分だったな。












私はもう一度、自分の家を見た。














もう屋根も扉も人の気配も何も無い。












きっと、私の家族はもう居ない。













皆、死んだ…。










私のせいで……。












私は自分で自分の家族を殺した。












この悲しみも罪悪感も寂しさも…この先消えることは無い。












その時だ!










ある光景を私は見た。
















おじいちゃんが棚に押し潰されていた。















私は助けようか迷った。













本当は助けた方がいいのかもしれない。













でも…このまま死んだ方が楽になれるんじゃないか。










そう思ってしまった。













おじいちゃんが殺人ピエロやゾンビから逃げれるわけがない。













助けたところで、結局は死ぬ。













すぐにね…。










そう予想した。
















それに、こんな感情は封印したはずなんだ。















けど、ユウトと会う度に封印が少しづつとけていく…。












この封印はまだとけてはいけないんだ!














もうユウトとは会っては行けない。












次に会えるのは全てが解決した時だ……!























私は結局助けなかった。
















そして、去ろうとした時だ……!















おじいちゃんが口を動かした。












私に気づいたようだ。













た、す、け、て、く、れ、













そう小さな声で言っていた。













だが、私はスルーをした。















何か嫌な予感がしたからだ。












その時、う、ら、ぎ、り、も、の、と聞こえた。













おじいちゃんの声では無かった。











その言葉は私に向けているのだとすぐに分かった。













殺人ピエロの元へ着くと、私は言った。
















『あいつらはここには居るのか?』













私は聞いた。













きっと、ここにもいるはずだ。











今もゾンビを殺し続けているはずだ。











早く消さないと……!












『居ましたけど…もう殺しました。活きのいいおじいちゃんでした。あそこに居る人がそうです』













ピエロはそう言い、ある場所を指した。












指した先は、私が助けようとしていたおじいちゃんだった。














私は助けなくて良かった、そう思ってしまった。
















その後、藍とピエロは地上へ降りた。













その瞬間……!













『あんたが殺人ピエロ?それともう一人は魔王?』














幼い声……。





さっき聞いた声と同じ声だ!











何処にいるんだ?


















私は警戒をしながら、周りを見渡した。

















居ない…。















気配が無い。












いや、元から人は居ないのか?

















何らかの方法を使ってここに声のみをここへ送った可能性がある。















『進むぞ!』














私はピエロにそう言った。















『そこから動いては駄目です。結界が張ってあります。犯人はお前だな?』














そう言い、ピエロは首を有り得ない角度に捻った。















私はピエロの目線の先を見た。














すると、そこには小さな男の子が居た。















五歳ぐらいだろうか?













いや、そんなことはどうでもいい。














小さい子だろうと油断はしてはいけない。










『我は藍!魔王と呼ばれている!お前は誰だ!答えろ!』

















私は冷静に言った。














その時だ…!!













男の子が泣き出した。














私はその泣き声を聞こえなくした。
















うるさい!












ウザい!












そんなことで泣くな!













『答えろ!殺すぞ!』














私は脅した。















泣き続けるなら、殺す。














ユウトが泣き声を辿って来てしまうだろ!












泣き声が聞こえないのは私だけだ。














『なーんて。騙せると思ったのに……』







男の子の顔つきが変わった。













『我は騙されない!お前は何者だ!』













私は聞いた。














きっと、魔王and殺人ピエロ討伐隊では無いだろう。











『僕は魔王and殺人ピエロ討伐隊の一人だ!』









…………!!











こんな小さな男の子が魔王and殺人ピエロ討伐隊だと?












そんなわけが無い。













いや、有り得るかもしれない。











おじいちゃんが魔王and殺人ピエロ討伐隊だったんだ。















私が色々と考えている時だ!














『僕のおじいちゃんを殺したよね?』








男の子の顔つきはユウトに重なった。













初めて会ったユウトも今の男の子のような顔をしていた。














『殺していいでしょうか?』












ピエロが聞いてきた。









『いや、ここは我が殺る!ピエロはほかの者のを殺れ!』











『分かりました。』










そうして、ピエロは消えた。
















戸惑ってはダメだ。












魔王and殺人ピエロ討伐隊の居場所はこの世界に無い!















『殺した!お前のおじいちゃんは我が殺した!』














憎め!











私を憎むんだ!












私もあんたらを憎むから!
































































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❣kanon❣
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更新が遅くなります。 適当に書いてるけど、良かったら見てくれると嬉しいです!