HK side only
僕にとって君は
“希望” だった
あの日、
びしょ濡れになった君を見つけた時
咄嗟に声をかけたんだ
HK「大丈夫?」って
そしたら君は
あなた「ありがとう…ございます」
震えた声でそう言ってくれたよね
そう、僕はあの時
虐められていた君を助けた
その日から君と仲良くなって
君と沢山話すようになった
あなた「ホソクは私の希望だよ!」
君はいつもそう言ってくれた
でも、僕は
君が思ってるほど、強くなんかない
実は、僕
親から虐待されてるんだ
あの日だって
家に帰りたくなくて
ギリギリまで学校に残ってたんだ
その時、君を見つけたんだ
正直、最初は関わりたくなかった
だけど、なぜか
君に引き寄せられるように
体が勝手に動いた
それからは、虐待の痛みなんて
もはや、感じなかった
だって、
その痛みを乗り越えて、学校に行けば
大好きな君に会えるから
君の笑顔を見れるから
僕は今日も頑張れる
あなた…
僕に、
生きる “希望” を与えてくれてありがとう
今はまだ、友達だけど
いつかきっと
この気持ちを伝えます
あなた、
愛してるよ___________
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!