元気な可愛らしい声が響く。
私が大好きな人の声
はやく撮影終わんないかな~なんて思いながら、
大好きな人を見る。
そう言いながら駆けてくる
そんな所も可愛いなぁ、言ったらどうなるんだろう?
色々な事を考えながら、
そうやって声を掛ける。
顔を膨らませて
毎回毎回、「ツリメくん」って呼ぶ度に
って言ってくるの
いつも聞いてくるから、いつも同じ答え
でも今日は違った。
囁くように言って来るから、
どうしても思っている事を言いたくなる。
ツリメくんは、不思議そうに
私の事を見て、ツリメくんは続けて言った。
恥ずかしそうに言うから、私まで恥ずかしくなってきた。
言って欲しい、って続けないで
笑わせてくれるツリメくんには、
目を輝かせてじーっと見つめてきた。
むーっとした顔で
って聞いてくるから、意地悪してみた。
残念がるツリメくんが可愛くて、
つい口走ってしまった。
ツリメくんは目をぱちぱちさせて
何を言うのかな、とか思ってると
またまた可愛いお願い。
なんなの…。
私は少し笑いながら
ツリメくんの耳元で
って囁いた。
終わり~なんて言って背中を向けた。
そこで顔を真っ赤にしてたなんて、
ツリメくんには教えてあげないからね。
><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><
すみませんでした。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。