カーテンの隙間から日が射している。
あ…、朝か。
いつの間にか寝てた…
まあ、まだ…8時…。
やばい!後2時間…!
昨日選んで貰った服を着て、
寝癖で一杯の髪の毛をなおし、
急いでリビングへ向かった。
全員に挨拶を済ませ、席に着いた。
華奈は綺麗にお化粧をして、
デートする気満々だった。
華奈は鼻歌を歌いながら、朝御飯を待っていた。
一真は少し機嫌が悪そうだったけど、
何かあったのかな?
華奈に、集合場所どこだっけ?って聞かれた。
朝御飯を食べ終えて、いよいよ出発!
じゃあ行こ~と華奈がスキップしながら
集合場所の公園に向かう。
横から見る華奈は、
まさに恋する女の子だった。
~公園~
着いた、と思ったら
すぐに梨々香が
きゃっきゃっしてて、私は立ち尽くしていた。
まあ、私は無縁な感じだから…。笑
梨々香はぶりっ子…と言われるものを演じていた、らしい。
本当かどうかは知らないけど。
まあ世間話を続けてたら、全員揃った。
居るのは、
* シルク
* ダーマ
* ザカオ
* そらちぃ
* リクヲ
学校と変わらず、ふざけたりしながらバスに乗った。
人数多いなぁ、とか思ってたら
一人、話し掛けてくれた人が居た。
その他の人達は、ゲームの話やらボケや突っ込み。
リクヲさん…優しいなぁって感じた。
小さく笑うリクヲさんの顔は
可愛いなぁ、と男子には思わないはずの感情を抱かせた。
…勘違いされますよ、リクヲさん…。
って言ったら変な感じに受け取られそうだし、黙っとこう。
リクヲさんに聞こえないぐらいの大きさで言った。
リクヲさんには聞こえなかったみたいで、ほっとした。
なんでほっとしたのかは分からないけど…。
はい、と頷いて車窓に目をやった。
私はリクヲさんの方を見た。
少し寂しそうな顔をしていて、不思議に思った。
私の声は遮られて、リクヲさんには届かなかった。
後で聞いてみようか…。
華奈に腕を捕まれながら、バスを降りた。
モールの中に入ると、華奈と梨々香は目を耀かせていた。
貴方達も、何だかんだ言って楽しそうだけどね…
梨々香がそう言うと、両腕を捕まれた。
理解できていない私に華奈が
連れていかれたのは、服屋さんだった
しかも私はあまり着ないタイプのお店。
梨々香が持ってきたのはひらひらのスカート。
まあ案の定、服と共に試着室へ押し込まれました。
普段絶対着ない服を目の前に、ついつい溜め息が出てしまう。
選ばれた服を着て、外に出ると
まあ…毎回恒例!
服はこんな感じ。
足を出すのが慣れていない私。
そこで華奈と梨々香は
私にスカートを着せよう!と昨日から決めていたらしい。
私はちょっぴりキレると関西弁が混ざる。
でも、本気で怒ってないから別に良いかな~程度
私は華奈のにやにや顔が嫌になって押しきった。
なんだこの二人…。
まあ、服は可愛いからいっか。
会計をすると華奈達が
んん…振り回されてばっかだな…。
でも、遊びに行くのが久しぶりすぎて
ちょっと乗り気になってきた私。
時間は沢山ある。
たまになんだから…、
楽しんじゃおうかな?
次回_ショッピングモール②
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。