…どうしよう。

  モトキさんに助けてもらってから、

  鼓動が止まない。

  シルクさんにドキドキしてたはずなのに、

  モトキさんにもしてる。

  マサイさんが王子役って知って、

  嬉しいって思っちゃった。

   
  …私大丈夫かなぁ

  不思議とため息が出てしまう。

  華奈は何してるんだろう？

  …あの部屋にいってみようか

  私の足は、あの部屋へと動いていった。

  …！華奈の声だ。

  ドア越しで聞いていたため、

  あまり聞き取れなかったけれど…




  華奈と、あの人達が言い合っているのは

  何となくわかった。

 
  その時…

  はじめさんが、ドアに近づいてきた。

  これは…

  やばいよね。うん。

  全員の視線が私に刺さる。

  
  ここから逃げ出したい。





  でも、ここで逃げたら…




  
  私には何ができる…？

  はじめさんは華奈の隣に座らせてくれた。

  
  この部屋で話していたことを、1から説明してくれた。

  


  私が殴られそうだったり、避けられたり。

  
  それを仕組んでいるのは、梨々香らしい。

  この人達が命令してたと思ってたのに。

  …梨々香に何かしたかな。






  グループと一緒にいたから？







  それなら、どうしてここにいるんだろう。

 
  ここに私がいる意味がわからなくなってきた。

  あぁ…そういうことか。

  この人達から華奈を助けようとして、

  一真達と喋った私が悪いのか。

  …でも関わりをなくすと、






  華奈をこの人達から…

  
  それって…

 
  私の選択で、 




 
  華奈も今までのようになる…？




  
  どうして華奈を助けようとしてる





  「私」を守ろうとするの？

  気に入った…？？？

  私が日本に来た意味…

        華奈に会いたい

  って、思ったから

  絡まれるのは嫌だけど…





  華奈の方が大切…

  そんなの、我慢できる。

   華奈は驚いたような顔をした。

  …まあ謝るなって言われるなんて、




     
  思わないよね…

  私なに言ってるんだろう

  羅衣に言われていたことを思い出した。

  いつもこんな感じなのかな

  友達、みたいな？

  瞬が耳元で聞いてきた。

  話せばよかったなw

  
  私達の会話を聞いていた人がいたなんて、

  思いもしなかった。




 
  

  思いたくなかった…。






  次回_あなた護衛隊