深夜0時頃…
路地裏に一人の男がいた 。
髪の色は、血みたいに真っ赤で 瞳は黄色 。
年齢は高校生ほどの男だった 。
そう呟き、ある1つのものを見下した 。
それは、人間のバラバラ死体だった 。
それを男は、ナイフで何度も何度も突き刺す 。
男の背後からもうひとりの男が歩いてくる 。
そう言い、青い髪の男は死体の腕を踏む 。
すぐにバラバラになって肉片になる 。
それをニヤッと笑いながら、踏み続けた。
そう言い、ペラペラとノートを見る 。
だが、あるページで止めた 。
青い髪の男はニヤリと笑った 。
赤い髪の男は深い溜息をついた 。
笑い声が聞こえてきた 。
それを聞き逃さなかった 。
青い髪の男は笑いながら走っていった 。
それを追いかけるように赤い髪の男も走っていった 。
[ モブ達は ] 後ろを振り返る 。
だが、誰もいなかった 。
[ モブ達は ] 前を見るが、誰もいない 。
[ モブCが ] 声をあげた 。
[ モブCを ] 見ると、心臓の部分に大きな穴が空いていた 。そこには心臓掴んだ血で染まった手があった。
赤い髪の男が [ モブBの ]前にでて 喉元を裂いた 。 避けた喉からは血がドボドボと落ちてきて、舌が伸びている 。その舌を手に持っていたカッターナイフで切った 。
[ モブは ] 腰が抜けて、しりもちをついていた 。
モブの首筋を思いっきり叩かれた 。
視界がぐらッと揺れる 。
男は地面に倒れた 。
そう言い、その男の足を引っ張り 顔を地面に引き摺りながら闇の中に消えた 。
彼らの通った道には、[ モブの ]引き摺られた血の跡が残っていた 。
それは、あのアジトの道への行き方を示していた 。
だが、好奇心が旺盛なものじゃなければ、あの監獄には近づかないだろう 。
少なくともそう思っていた 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!