こんな噂を知っているだろうか…
一度捕まっては逃げられない…
地図に標記されていない監獄があると…
それに殺すのが癖になっている者も居るという、そしてその者たちは夜の街を徘徊しているだとか…そんな噂もあった。
その街の子供達は、親に
[ 夜、外は絶対に出歩くな ] と言い聞かされていた。
なのに… その言い伝えを守れない人間がいるなんて…
[ 夜0時ごろ ]
カラカラカラ…
カラカラカラ…
タッタッタッタッ
背後から棘鉄球の持った1人の男が走ってきた。夜だからわかりやすい、目が赤く光っていた。 それを[ モブ等は ] 避けた 。
そう言って、棘鉄球を[ モブに向かって ] 振った 。
2人[ モブ と B ] はしゃがんだが、Cは近くの建物の壁に思いっきり弾き飛ばされた 。
建物の立ち煙が消え、そこには 腹に大きな穴が空き、喉元が半分切れ 血を吹き出す[ モブCの]姿があった 。
[ モブが ] 殴りに行くが、その男には当たらない 。ただ、遊ばれているようだった 。
グチャァァ …!!
隠し持っていたナイフで[ モブの ]首を切り裂いた 。 その音はあまりにも刺激的で残酷な音だった 。血は、男の前面を赤く染めた 。
その声も届いておらず、[ モブBは ] 走り去っていった 。
街に男の甲高い笑い声が響き渡った 。
そして、カラカラカラと音を立てながら闇の中に消えていった 。
[ 翌朝 ]
ザワザワザワ…
[ モブBは ] ガクッと地面に膝をつけた 。
目の前には、2人の頭が壇上に掲げられていた 。 その地面には血が溜まっていた 。
その男は、首に睡眠薬を注射した 。
目が閉じる前に見えた光景は、声とは違った顔の表情だった 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。