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第1話

第1話
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2018/12/02 09:57
こんな噂を知っているだろうか…
一度捕まっては逃げられない…
地図に標記されていない監獄があると…
それに殺すのが癖になっている者も居るという、そしてその者たちは夜の街を徘徊しているだとか…そんな噂もあった。
その街の子供達は、親に
[ 夜、外は絶対に出歩くな ] と言い聞かされていた。
なのに… その言い伝えを守れない人間がいるなんて…
モブ
なぁなぁ、あの噂ってさァ
本当なのかねェ
モブB
ふはッ
何言ィだすと思えばそんなことか 。
モブC
噂に決まってんだろ、う・わ・さ
モブ
なんならさ、噂…確かめに行かねェ?
モブB
いいじゃんいいじゃん!
モブC
まッ、俺らを殺せんのはお前だけだけどなァ [ モブ ]
モブ
ははッ
面白いことをいうじゃねェか
モブ
それじゃァ、夜0時ごろ 集合なァ?
逃げんじゃねェぞ?
モブB
逃げる訳ねェだろーが!
[ 夜0時ごろ ]
モブ
ははッ
やっぱ単なる噂じゃねェか!
モブB
な、なァ…
早く帰ろうぜ?
モブC
何お前、弱気になってんだよ!
モブB
俺見たんだよ、ここに来る途中!
徘徊してる奴を… !!
モブ
はァ…?
それ、噂だって言ったろ?
なにびびってやがんだよ!
モブC
お前、怖すぎて幻覚でも見ちゃったんじゃねェ?
モブB
そ、うなのかな…
カラカラカラ…
モブB
ひッ!!
モブ
んだよッ、脅かせんな!!
モブB
な…なんか聞こえないか…?
モブC
確かに、金属を引きずる音が聞こえる…な?
カラカラカラ…
タッタッタッタッ
モブB
ほら、また!!
モブC
いや…まて…
この音って…
???
???
あははははははッ!!
まさかァ、、掟破りの罪人がいるとはなァァ!
背後から棘鉄球の持った1人の男が走ってきた。夜だからわかりやすい、目が赤く光っていた。  それを[ モブ等は ] 避けた 。
モブ
お、お前は誰だ!!
???
???
あッ、俺の名前、墓場まで持っていきたいのかァ?いいよいいよ、俺を呪い殺しちゃっていいよォ?
ッて、あぁ! 呪い殺す為には、罪人共 まずはァ、死ななくちゃなんねェんだ 。
痛いけど、我慢しろよなァ?終わったら楽だぜェェ!!
そう言って、棘鉄球を[ モブに向かって ] 振った 。
2人[ モブ と B ] はしゃがんだが、Cは近くの建物の壁に思いっきり弾き飛ばされた 。
モブB
お、おい!!!
???
???
あっりゃりゃあァ〜?
被害を受けたのは1人だけかァァ?
最近の罪人は瞬発力のあるもんばっかだなァ!
建物の立ち煙が消え、そこには 腹に大きな穴が空き、喉元が半分切れ 血を吹き出す[ モブCの]姿があった 。
モブ
チッ…てめェェ!!
[ モブが ] 殴りに行くが、その男には当たらない 。ただ、遊ばれているようだった 。
???
???
仲間を失って、勇敢に戦う姿…
いいねいいねェェ! 俺 そんな奴 嫌いじゃねェぜ?
モブ
ッるせぇ!!
てめェだけは 殺s
グチャァァ …!!
???
???
あっちゃァ〜
手が滑っちゃったァ、ごめんねェ?
隠し持っていたナイフで[ モブの ]首を切り裂いた 。 その音はあまりにも刺激的で残酷な音だった 。血は、男の前面を赤く染めた 。
モブB
う…うわァァァァァァァァァ!!
???
???
君は来ないのかァ…?
この子、仲間の為に全力で戦ったのにねェ?
その声も届いておらず、[ モブBは ] 走り去っていった 。
???
???
初めてだなァ、人逃すの 。
まァ、いっか!

もっと、残酷な姿を彼奴に見せてやろうかねェ!
街に男の甲高い笑い声が響き渡った 。
そして、カラカラカラと音を立てながら闇の中に消えていった 。
[ 翌朝 ]
ザワザワザワ…
モブB
…なんか… 広場が五月蝿いな…




ひィッ!!
[ モブBは ] ガクッと地面に膝をつけた 。
目の前には、2人の頭が壇上に掲げられていた 。  その地面には血が溜まっていた 。
???
???
どうしたの?
大丈夫かい…??
モブB
あ…あ… 。
俺の…仲間…がァ…!!
???
???
仲間って…あの生首の彼らの事?
モブB
許せねェ…!!
???
???
…可哀想に… 。
モブB
…ッぐゥッ!?
その男は、首に睡眠薬を注射した 。
???
???
君も、同じ末路に行くことになるんだよ 。



あァ… 、 可哀想に … 。
目が閉じる前に見えた光景は、声とは違った顔の表情だった 。

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