前の話
一覧へ
次の話

第1話

#1
1,967
2018/11/23 11:27
まふまふ
まふまふ
そらるさん!ただいま!!
そらる
そらる
おかえり、まふ
包丁を器用に使いながら僕の為にそらるさんは僕の帰りを待っていてくれる。
そらる
そらる
今日は遅かったね?
まふまふ
まふまふ
うん、ちょっと寄り道して来ました
そらる
そらる
寄り道?
まふまふ
まふまふ
うん、天月君と…
そらる
そらる
そっかそっか、って事はご飯食べた?
まふまふ
まふまふ
まっさかぁ~!そらるさんのご飯が待ってるのに態々外で食べてきませんよ!笑
そらる
そらる
そっか、良かった
と言って軽く微笑むそらるさんはとても綺麗で僕には少し儚く感じた。
──────夕食───────
カチャカチャ
まふまふ
まふまふ
そらるさん
そらる
そらる
まふまふ
まふまふ
僕に何か隠してる事、ありませんか
そらる
そらる
…何も、隠してないよ
伏せ目がちに下を向いて黙々と食べるそらるさんを見て、僕は言って良いものか分からなかった。
まふまふ
まふまふ
本当に?
そらる
そらる
うん
きっとそらるさんは気付いているのだろう。
僕が言ってくるのを待っているんだろう。
まふまふ
まふまふ
この間、掃除したんです
そらる
そらる
そうみたいだね、とても綺麗になっていたよ
まふまふ
まふまふ
引き出し、掃除したんです
そらる
そらる
うん、それで
………僕には言えなかった
まふまふ
まふまふ
エロ本は入っていませんでした
そらる
そらる
ブッ
まふまふ
まふまふ
その代わり
そらる
そらる
まふまふ
まふまふ
僕がそらるさんにあげた手紙が大事に保管してあったので嬉しかったです
そらる
そらる
あぁ、あれね。
そらる
そらる
ほらまふ、早く食べ終わりなよ、食器、洗うの今日まふだよ?
まふまふ
まふまふ
そうでしたっけ!?すいません!!
ガツガツ
そらる
そらる
…良かった
そらるは小さな声で呟いた。

プリ小説オーディオドラマ