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「のーん!!海音様の練習試合見に行こ!」
今私にに声を掛けたのが、親友で同じダンス部の前野 琴ちゃん。琴ちゃんも、海音ファンの一人で 『 海音様 』なんて呼んじゃってる。
でも琴ちゃんいわく、海音は鑑賞専門なんだって。好きとかじゃなくて、見とれるだけだから!安心してね〜❤︎なんて...
そう、私はいつの間にか海音が好きになってた。気づいたのは割と最近?中学入ってすぐ。
海音は、中2の先輩に告白されて付き合ってた。海音は、先輩だから断れなかったって言ってたけど。私は別に誰と海音が付き合おうと、気にならないはずだったのに。先輩と海音が二人でいると気になって仕方なかった。でも、海音は多分私のことを『 幼なじみ 』としてしかみていない。だから告白もできない。幼なじみって、近いようで遠い存在だな...
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!