第2話

ある日
107
2019/01/09 14:50
今日も俺はいつも通り。

朝は6時半に起きた
朝ごはんも質素な精進料理だけ。

変わらない暇な一日を過ごすのだと思っていた。


今日までは…
あなた

もう昼か…
結局また何も起きないで終わるのか…
こんな毎日はもう懲り懲りこりごりだ…

何やら廊下が慌ただしい。
救急の患者が運ばれて来たのだ
???
???
おじいちゃん…おじいちゃんっ!
目を覚ましてよ!
おじいちゃんが居なくなったら…私…
あなた

あぁ…俺と同じだ…

俺もそうだった
親には相手にされず、昔からじいちゃんと2人で暮らしていた。


ずっと心の奥にしまっていたはずのなにかが
溢れる
あなた

じいちゃん…今…どこにいんだよ…

こんな感情捨てたはずだった

独りでも寂しくないように
辛くても思い出さないように
ずっと昔に消したはずだった


でも…


奥底にしまった感情が震えている
あなた

なんで全部思う通りに行かねぇんだ…

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