思わず冷たくしてしまった。
余りに久しぶりに話しかけたものだから、何を話せば良いのか分からなかった。
いつの間にか彼女の涙は止み、質問の嵐がやって来た。
なぜだか、懐かしい気持ちに包まれた
俺はどうして入院しているのだろう
どこも悪くはない。
親に相手にされず、身寄りが無いこと位しか不便ではない。
なのに、どうして入院しているのだろう
どうして入院することになったのだろう
どうして俺は独りなのだろう
俺は…
なにかが思い出せない。
なにかを無くしてしまった。
そのなにかは
わからない
今生きている理由さえ
わからない
そんな思いも
星屑のように散ってしまった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。