摩)やめろ
貴)摩琴、、!
桜)ッッ、
摩)なにやってんの?
桜)嘘つきを殺すんだよ
摩)あなたが嘘つき?
お前正気か?
桜)じゃあ誰が嘘つきなのよ!!
もう嫌よ!私は死にたくないの!!
桜那は取り乱したように
叫ぶと摩琴の手を振り払い
再びカッターの刃を向けた
貴)桜那、
私と目が合うと桜那は
一瞬どこか悲しそうな目すると
カッターを握り直した
摩)悪い、
桜)ッッ、
ドサッ
カッターを振り下ろす前に
摩琴は桜那を気絶させていた
貴)ッッ、
摩)大丈夫か?
貴)ごめんね、ありがとう、
摩)まさか、こんな事になってるなんて、
貴)桜那. . .
リ)なんかあったのかって、!
桜那!あなたも怯えてるし. . .
摩琴、何があったんだよ
摩)桜那があなたを
襲おうとしてたんだよ、
リ)嘘だろ、
摩)あと少しであなたが
殺されてた. . .
リ)あなた、大丈夫だったか?
貴)私は、摩琴が助けてくれたから. . .
リ)とりあえず大ホールに
運ぶか. . .
摩)そうだな. . .
桜那が見せたあの一瞬の
悲しそうな目はなんだったんだろ、
私はその事で頭がいっぱいだった
貴). . .、
ー大ホールー
摩)これで大丈夫か、
貴)どうして縛ったの?
リ)今桜那は極限状態だからな、
きっと目を覚ましたらまた
あなたが襲われるかもしれない
摩)念の為だよ
貴)そっか、
摩)とりあえずもう夜だし
部屋で寝るか. . .
リ)そうだな、
みんなどこか悲しそうな顔をしていた
それもそうだよね、
桜那がこんな状態になったんだもん、
摩)行かないの?
貴)少し、1人になりたいかな、
すぐ部屋戻るね
摩)わかった、気を付けろよ?
貴)うん、
リカと摩琴がいなくなった
大ホールには私と眠ったままの桜那だけ
貴)桜那、あれ、ほんとに
私の事殺そうとしたの、?
それだけが気がかりだった
殺そうと思えばきっともっと
簡単に殺せたはずなのに、
わざと助けを呼べるように
時間の猶予をくれた気がした
貴)桜那. . .私、桜那の事
大好きだよ、
そう、目を閉じている桜那に語りかけた
貴)もう、部屋戻ろ. . .
ガタンッ
桜)あなた、
実は少し前から目は覚めていた
ただ、最後にあなたと話してしまったら
やめてしまうから、
桜)ごめんね、あんな事して. . .
ガチャッ
あなたが大ホールを出てし
どれくらいたったか、
大ホールのドアが開く音がした
??)起きてるんだろ?
桜)やっぱり____だったのね、
??)なんだ気付いてたのか
桜)2人には、何もしないで
??)無理だよ
桜)どうして、
??)俺だってこんな事. . .
桜)え、?
??)_______
桜)うそ、でしょ. . .
??)ごめん、
桜)私はいいから、
もう覚悟は出来てたし
??)ごめん、じゃあな
桜)今までありがとう、
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!