私は入学当時少しいじめられていた. . .
まぁ、いじめというかなんというか
単純に無視とか陰口とかなんだけど、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
貴)あの、
((あ!○○ちゃ〜ん!
貴)ぁっ、
そんな中、ある事件が起きた
((アレ?私の財布がない!
((え!まじで?
((さっきまであったのに、
((そうだよね!
トイレ行く前は持ってたもんね
((誰かとったでしょ!
((あ、そう言えばあなたちゃん
忘れてきたとか言ってなかった?
貴)え、?
((そう言えば言ってたよね
○○ちゃんの財布とったでしょ!
確かにその日は財布を
家に置いてきちゃってそんな事
ボヤいてたけど. . .
貴)とってない、です、
((嘘よ!あんたが持ってるんでしょ!
早く返しなさいよ!
貴)とってなんか、!
いつもなら、桜那が助けてくれたけど
この日は桜那が休みで
誰も助けてくれない冷たい視線の中
私はどうする事も出来ないでいた
((じゃあバック見せてよ
貴)え、
((なに?嫌なの?
じゃあやっぱりあんたが
貴)み、見せるから、!
((ふっ
貴)、?
バックを渡した時のこの笑顔は
今でもしっかり覚えてる
バックの中を見ると
彼女達はふっと笑って
私のバックの中から見知らぬ財布が出てきて
それと同時に一瞬笑みを見せると
また被害者のような顔をして
私に話しかけてきた
((やっぱり持ってるじゃない!
貴)え、でも、私、
((でも?バックに入ってるんだもん
あなたがとったんでしょ!
貴)ッッ、
周りも私にコソコソと
話しながら冷たい視線を向けてくる、
貴)ッッ. . .
((早く!謝りなさいよ!
((ほら!早く!
ドンッ
貴)キャッ、
肩を強く押され倒れる、!
そう思い目を強く瞑ったけど
私の体は冷たくかたい床に落ちず
温かくしっかりした何かに支えられていた
((渡邉くん、!
貴)え、?
目を開けると私を
支えてくれたのが摩琴だった
摩)その財布、バックに入れたの
お前らだろ?
((は、?な、何言ってるの、?
摩琴はバランスを崩したままの
私を立たせてくれると
みんなから私を庇うように前に出た
摩)永山の何が気に食わないか
知らないけどさ
いい加減ダルいんだよ
((え、?
摩)お前らが永山のバックに
財布入れてんの見たけど
((ッッ. . .
摩)これ以上こんなめんどくさい事
繰り返すなら覚えとけよ?
((い、いこ、!
摩)大丈夫?
貴)へ、?
摩)まぁ、これでもうなんも
されないと思うけど
貴)あ、ありがとうございます、!
摩)そうだ!
貴)へ、?
摩)俺と友達にならない?
貴)え、私と、?
摩)そう!ずっと話しかけようと
思ってたんだよね
どうかな?
貴)私で、よければ、
ギュッ
摩)やった〜!!
その時、私の手をとり優しく
無邪気に微笑んでくれた摩琴に
私は心を取られたんだ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!