第3話

8,511
2018/12/26 06:01
ジョングクside
仕事も終わって約束の時間





なんだかドキドキする







緊張と不安が混ざりながらエレベーターで駐車場まで降りる









ヒョン達には"用事"があるからと言って先に帰ってもらった









テヒョニヒョンはどんな理由を付けたんだろう









僕みたいに"用事"って言葉を使ったのかな










テヒョニヒョンには謎がある











それは











2日に1回、宿舎に帰ってこないことだ









いくら理由を聞いても教えてくれない










帰った時にはいつもテヒョニヒョンの顔は希望に満ち溢れている










その笑顔に一瞬ゾクってする











そして必ず人差し指に指を当てて












テヒョン
テヒョン
楽しみに待っててね。














と言ってくる










本当に怖い
 












何を楽しみに待っとけなのか。










わからない。









テヒョニヒョンの心は読めない、




















というか、読もうともしないだろう











テヒョン
テヒョン
あ、ジョングク遅いよ~、僕ずっと待ってたんだよ??













駐車場の柱に持たれているテヒョニヒョン












手には車の鍵が握られていた










ジョングク
ジョングク
、、、すみません、テヒョニヒョンって車持ってましたっけ、、、?
,











テヒョン
テヒョン
あっ!気づいた!?そうなの。最近免許取ったんだ!それでさ、ドライブしようと思って













、、、僕だけ?













なんで僕なの?










多分今までみたいにテヒョニヒョンの事なんとも思ってなかったら、喜んでいただろう











だけど今は素直に喜べない











ジョングク
ジョングク
、、、ほかのヒョンは乗せないんですか?
,










テヒョン
テヒョン
いいじゃん!ジョングガを1番に乗せたかったの!










ほんとに、、、?、、、ほんとにそれが理由?












ジョングク
ジョングク
っ、分かりました。、、、乗りましょう?











僕は自然な笑みを浮かべて、テヒョニヒョンの車に乗り込んだ












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僕はなんてバカだったんだろう











なぜ後ろを振り向かなかったんだろう












そこには表情もなく、冷たいテヒョニヒョンが












































僕の首にスタンガンを当てていたなんて
テヒョン
テヒョン
、、、さっさと眠れ









、、、

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