ジョングクs i d e
…今何時だろう。
窓も付いてないし時計もない。
…暇。
体の傷が僕を痛めるだけだ。
テヒョニヒョンは夜まで帰ってこない。
……はずなのに。
ガチャ
ドアの音を聞く同時に僕の体は震え始めた。
……なんで…⁉
今日は仕事なんじゃ…。
僕はベッドの上で後ずさりした。
そんなんで逃げれるはずないのに。
僕の恐怖がまた始まる。
テヒョニヒョンは檻の鍵を外すと、すぐに僕を押し
倒して僕の上にまたがって、胸ぐらを掴まれた。
そういうと僕の頬を力強い拳で殴り始めた。
…俺のせい?
…僕は何もやってない。
なんで僕が…殴られなきゃいけないの…。
いくら抵抗したって、テヒョニヒョンには効かなかった。
僕は何回も涙が流れて、息もしづらくて、傷も痛くて痛くて、
そして、傷がまた増えた。
テヒョニヒョンが何かつぶやいた。
…今あなたって…。
…もしかして、僕が閉じ込められてる理由ってそれなの…?
…僕が…あなたヌナと付き合ってるから……?
……嫌だ…あなたヌナは僕のものなんだ。
あなたに何かあったらどうしよう…っ…。
・
神様。あなたヌナに何もありませんように…っ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。