第17話

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2018/11/11 21:45
紫暮
…え?
麻緋
…ほ、ほんとに?
橙智
ぅ、嘘じゃねぇよ!
橙智
ほ、本当に、
言われたんだって…
常磐和
ず、ずっと誰かに
見られてるって…
それって…
紫暮
ストーカー的な感じなの?
普通に考えれば、そうなる。
橙智
いや…
俺もそう思ったんだけど
橙智
青羅は、家にはいっても
何処にいても視線を感じるって言うんだ。
麻緋
なにそれ…
常磐和
こ、怖い…
青羅の落ち込んでいる原因は、恐らくこれと考えて間違いないだろう。



でも、家にはいっても感じる視線?



なんだそれ…



ストーカーなんかじゃ…













ないはず…。












紫暮
ねえそれって…
青羅
ごめーん!
遅くなったー!
紫暮
あっ…
常磐和
そ、青羅ちゃん…!
青羅
あれ?
橙智もいる。
橙智
お、おぅ…。
青羅
みんな橙智とも仲良くなったんだー!
良かった!
麻緋
う、うん…。














青羅は、

また、

嘘をついている。

また、

嘘の笑顔を浮かべて、

嘘の自分を演じている。

本当は、

こんなに

明るく振る舞ってなんて

いられないはずなのに。















青羅
…じゃあ、私と橙智はこっちだから。
麻緋
うん。
バイバイ。
常磐和
また明日。
橙智
おう。じゃあな。







青羅は、いつもどうりのつもりを振る舞い、


私達も、当たり前のようにそれに気付かない振りをする。








──ふと浮かんだのは、




女子
紫暮ちゃん!麻緋ちゃん!
一緒に組も!





泣きそうになっていた私達を助けてくれた、
名前も知らなかった頃の青羅の姿。







紫暮
──青羅!
青羅
ん?
紫暮
……あのさ、
紫暮
な…なんかあったら、
私達に言って!
紫暮
私達、頼りないかもだけど、
青羅の事、助けたいのは一緒だから。





青羅は、凄く驚いたような顔をして、
青羅
…うん。
ありがとう(^^)




そうやって、今度は本当に笑った。






















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