それって…
普通に考えれば、そうなる。
青羅の落ち込んでいる原因は、恐らくこれと考えて間違いないだろう。
でも、家にはいっても感じる視線?
なんだそれ…
ストーカーなんかじゃ…
ないはず…。
青羅は、
また、
嘘をついている。
また、
嘘の笑顔を浮かべて、
嘘の自分を演じている。
本当は、
こんなに
明るく振る舞ってなんて
いられないはずなのに。
青羅は、いつもどうりのつもりを振る舞い、
私達も、当たり前のようにそれに気付かない振りをする。
──ふと浮かんだのは、
泣きそうになっていた私達を助けてくれた、
名前も知らなかった頃の青羅の姿。
青羅は、凄く驚いたような顔をして、
そうやって、今度は本当に笑った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。