第24話

拾弐
40
2018/11/13 20:59

─青羅side─



青羅
…言ったの?
橙智
…うん。
青羅
そっか…。







正直、言ってほしくなかったかな。

紫暮とか、麻緋とかの前では、
ずっと強い私でいたかったから。



あんなのに、屈したくなかったから。






橙智
ごめん。
青羅
いいよべつに(^^)





私はいつもの"笑顔"を貼り付けて言った。


笑っていればみんな、気付かないでしょ。


いつもの私だと思ってくれるでしょ。







今日、







紫暮
大丈夫?
常磐和
青羅ちゃん…
元気ないの?
麻緋
なんか最近
沈んでるよ?










ドキッとした。

私は完璧なつもりだったのに。

ばれてしまっていた。




橙智に言っていたのも、

助けてほしくて相談したのではなく、

ただの最近の状況報告のつもりで言っただけだった。







助けてほしい気持ちも




あったけど。














でも。













紫暮
な…なんかあったら、
私達に言って!
紫暮
私達、頼りないかもだけど、
青羅の事、助けたいのは一緒だから。














違かったんだね。



紫暮達は、強かった。



小学生の頃とは違って、



強かったんだ。








私が、








頼っても良かったんだ。














青羅
橙智。
橙智
ん?
青羅
…私さ。
本当は、怖い。
青羅
なんなのか分かんないものに見られて
怖いの。
橙智
…うん。
青羅
だから…
何かあったら、助けて…。
橙智
…当たり前だよ。
橙智
何もなくたって助けるよ。
みんな青羅の事、助けたいんだ。
青羅
…うん。











意地を張って、今まで一人で頑張ってきたのが、馬鹿みたいだ。




頼っても、良かったんだ。




友人を、彼氏を信じて、




頼って良かったんだ。












嬉しくて、












涙が













青羅
─ッ!!!


























あぁ、終わっちゃうのか。


























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