第11話

第10話〜彼女のフリ〜
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2019/03/30 03:34
本当の気持ちに気づいた私は少し悲しくなった…。

嵐の大野さんだよ?あの有名人の大野さん?

私はそんな人を好きになってしまって少し胸が締め付けられた。

すると後ろから声をかけられた


「あなた?偶然だね!」
「夏希!?」私は見慣れた顔にびっくりした。
「やっぱり私達は赤い糸で繋がってる?笑」
「そんな訳ないでしょ笑」と私は笑った。
夏希と居るとやっぱり嫌な事も忘れてしまう…

「あ!夏希ついさっき香水買ったの!」私は香水を取り出して夏希に渡した。
「え!ありがとう!これ明日つけていくね」
夏希は嬉しそうに微笑んだ。

「あれ?それ誰かにあげるの?」
夏希は大野さんにあげようと思ってた香水が入った袋を指した。
「あ、えっとこれは自分の…」大野さんの分なんて言えない…

「え?自分のなのにラッピングしたの?」
夏希がどんどん聞いてくる…
「彼氏でも出来たの??」
「ち、違うよ!!ちょっとね…」
「そうなんだ…」
私はなんとか振り切った…

「私帰ろっかなって思ってるんだけど一緒に帰る?」
「え!あ!うん!」
私は何もすることがなくて帰ることにした。

電車の切符を買って電車に乗りこんだ
「ねえ、あなた隣に大野さん住んでるでしょ?」
「え?何言ってるの?」
「この前あなたの家に友達が居るからその友達の家に行ったのそしたら大野さんの隣に住んできた子がうっとうしいって言われたの」
「え?どうしよう…」
「大野さんが好きなんでしょ?分かるよ私」
「ち、ちがうよ」
「ねえ?本当の事言ってあなた」
「そ、そうなのかも…」
「私は応援してるから」
ふとその言葉にビックリした
「なんで?だって…」
「なんで?ってなんで?この世に好きになっちゃいけない人なん居ないんだよ?」
「好きになっちゃいけない人なんて居ないか…」
「ね、遅くなってもいいから大野さんに伝えるんだよ?」
「ありがとう…なんか元気出た…」
「頑張って!」
「うん!頑張る」
そう言われたけど隣に大野さんが居るとバレてしまった…
しかも他の人にもバレてる…。

私は家に帰って明日の仕事の用意をした。
「明日から仕事…頑張らなきゃ」
疲れたのかな…ちょっとめまいがする…
そして私は寝てしまった。

ピンポーン
インターホンの音で私は目を覚ました。
「はーい」 ガチャ
「あなたちゃん!やっほ」
「お、大野さん??」
「あのさ…すっごくいきなりなんだけど…」
「あなたちゃん彼女のフリしてくれない?」
「か、彼女!?!?」私は驚きすぎてひっくり返りそうになった。
「な、なんでですか!?!?」
「多分、このままだと週刊誌に絶対に撮られるんだ…。でもねおいらあなたちゃんとこれからも仲良くしたいから…」
「い、いつまでですか?」
「一週間だけでいいから…」
「え、というか本当に大丈夫です?」
「うん!まかせて」
「わ、わかりました…」
「じゃあ連絡とかしたいから連絡先教えてくれないかな?」
「あ!はい!」
私はこうして大野さんと連絡先を交換した。

「有名人とやり取りをするなんて…」

見知らぬ人影が私の目にはっきり映った。














*有名人さんのお名前をお借りしていますが、有名人さんとこの物語との関係は一切ございませんので有名人さんの評価を下げないようにお願いします。*

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