第14話

味方
661
2019/01/05 12:02
シルクside
俺らは夢が外へ行ったのを確認して、教室の外へ出た。
彩香
彩香
…じゃねーよ。
シルクロード
シルクロード
この声…彩香、だっけ。
そこからしばらくすると、水が流れる音がした。
マサイ
マサイ
…まさかな。
モトキ
モトキ
ないと信じたい。
俺らが考えていることは、同じらしい。
すると突然、
バッシャーン!!
と水の音がした。
ダーマ
ダーマ
…マジかよ。
シルクロード
シルクロード
行くか?
ぺけたん
ぺけたん
当たり前。
ンダホ
ンダホ
女子トイレだけど…
シルクロード
シルクロード
人数減らすか。
ここに突入するのは、俺、マサイ、モトキの3人に決まった。
夢
や、めて…
夢のか細い声が聞こえた瞬間、俺らはそこに突入した。
シルクロード
シルクロード
おい!!
梨花
梨花
へっ…?
マサイ
マサイ
お前ら、なにしてんの?
紗奈
紗奈
なんで…?
モトキ
モトキ
なんでじゃねーよ。
モトキ
モトキ
「なにしてんの?」って聞いてんの。
彩香
彩香
ご、ごめんなさい…
シルクロード
シルクロード
それは俺らじゃなくて、夢に言って。
彩香
彩香
っ!
モトキ
モトキ
何、いやなの?
先生
先生
シルクくんたち?
先生
先生
なんで君達は、女子トイレに入ってるんですか?
シルクロード
シルクロード
あっ、えっと彩香たちが夢をいじめてて…
夢
うぐっ…うぐっ…
先生
先生
どうしたんですか、夢さん!
先生
先生
保健室に行って着替え、もらってきましょうか。
夢
(コクッ
先生
先生
彩香さんたちは、後で職員室に来るように。
彩香
彩香
はい…
それから俺らは教室に戻った。
モトキ
モトキ
あのさ、夢の様子なんか変じゃなかった?
シルクロード
シルクロード
それ思った。
マサイ
マサイ
なんかいつもと違うっていうか…
それからこの日、夢が教室に戻ってくることはなかった。

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