第4話

3話
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2018/11/16 09:39
「気をつけー礼」

「「ありがとうございました!!」」


練習後の顧問の話も終わり、片付けに取りかかる。
男バスは私たちより先に片付けを始めていたため、体育館を出ていく姿がちらほら見えた。
いいなあ男子。顧問の先生の話短くて……。


「先輩!」


聞き慣れた声が背後からして、私は体育倉庫へ向けて押していたボールカゴを一旦止まらせ、振り返った。


「片桐くん、お疲れ」

「お疲れっす!何か手伝いましょうか?」

「いや、いいよ。ありがと」

「了解っす!」


片桐くんが二カッと笑う。
いつも片桐くんはこうして練習後に声をかけてくれる。今のはほぼ毎日しているやり取りだった。


「先輩今日もカッコよかったっす!五十嵐いがらし先輩を抜いた時なんかもう……!」

「ああ、あれね。シュート入って良かったよ。すぐ大熊おおくまくんがヘルプに来た時はダメかと思ったけど」

「いやーあのフェイクは引っかかりますよ!やばかったっす!」


練習の最後に行った試合形式の話題で盛り上がる。
このバスケ部では、練習を締めくくるメニューとして男女対抗で5対5の試合形式を必ず行う。元はどちらも人数が少なかったため仕方なしにだったらしいが、もうそれで慣れたからと、男女合わせて部員が40人以上いる今も続いている、もはや伝統だ。

……しかし……。

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